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【定時で帰る仕事術 夏休み編】国語の教材研究方法【藤原メソッド】①

教材研究

このような悩みをお持ちではないですか?

・国語の教材研究方法がわからない
・ノートとワークシート、結局どっちで授業を進めるのが効果的なの?
・教材研究のおすすめ本を知りたい

皆さん、1学期間お疲れ様でした。

本授業では、国語の教材研究の方法の前に前提となる「授業の展開例」を紹介します。

今後の教材研究方法は、この授業展開例に基づくものとなっておりますので、ぜひ参考になさってください。

本授業の内容は、春休みや冬休みにももちろん活用できますが、前回の授業

【定時に帰る仕事術】夏休みを制する者は2学期を制す【○日間のフルコミット】

の続きとなります。

夏休みの間に、2学期の教材研究を済ませておくと、2学期に向けての不安が解消され、すっきりとした気持ちで夏休みを過ごせることはもちろん、2学期以降の毎日にとても余裕が出ます。

2学期は行事も盛り沢山です。

心から、心身のリフレッシュをするためにも、夏休みにできることは、しっかりとやっておけるといいですね(^^)

本授業を参考にして、ぜひあなたも心から夏休みを楽しみ、2学期以降も余裕を持って子ども達と向き合えるようになれば、という思いを込めて本授業をお届けします。

本授業の内容

1時間目:国語の授業展開を紹介
①初発の感想
②意味調べ
③ワークシートor書き込みによる1人学習
④話し合い活動
⑤読後の感想

以上のような内容で授業をお届けします。

筆者のプロフィール
・小学校教諭として11年間勤務
・得意分野は?と聞かれたら「学級経営」と即答
・日本学級経営学会所属
・学級経営の軸は「自治力のあるクラス」
・1年間定時で帰る仕事術を体得、実践済

1時間目:国語教材研究法〜藤原メソッド〜

ここでは、主に読み物教材である物語文と説明文の教材研究方法を解説していきます。

教材研究に先立ち、私がこれまで行ってきた授業展開を紹介します。

教材研究は当然、この授業展開に沿って行っていきます。

国語の授業展開

読み物教材の授業は、基本的に下記の順で読み進めていきます。

教材によって、単元目標があるのでそこは意識しつつ、基本的にはどの単元も同じ流れで授業を行います。

時数は、配当時数によって、③と④で調整を行います。

基本的には1場面1ワークシートを前提としています。

ただ、そうすると時数が足りなくなる場合は、子どもたちの様子を見て、あまり理解に困り感が無い場面は、2場面まとめて進めたりして調整をしてください。

①初発の感想
②意味調べ
③ワークシートor書き込みによる1人学習
④話し合い活動
⑤読後の感想
※場面ごとに③④を繰り返す

①初発の感想(ノートでもワークシートでもOK)

子どもが初めて教材に触れるタイミングです。

わからない、疑問を大切に、感想を書くよう伝えましょう。

書くのが苦手な子については、わかったこと、感じたことを中心に書いたらいいよ、と声をかけます。

②意味調べ(ワークシート推奨)

読み深める上で子どもがつまずく語句を調べさせます。

読み深めに時間を取りたいので、私は意味調べは時短のねらいも込めてワークシートで行っていました。

下記を参照ください。

空欄を作っておいて、読み進める中で、自分でも追加して調べられるようにもしておきましょう。

紙の辞書で調べ始め、載っていないものはどんどんタブレットで検索させると良いです。

③ワークシートによる1人学習(書き込み学習をせず進める場合)

ここから、本格的に教材の内容学習に入っていきます。

初発の感想を書かせた後、子どもの初発の感想で出た疑問を段落ごとに整理し、ワークシートを作っておきます。

原則1場面1ワークシートです。

私が活用していたワークシートです。

ぜひ参考になさってください。

書き込みしない場合のワークシート

文章量によっては、1つの場面を2つのワークシートに分けることもあります。

子どもの疑問が少ない場面はスピーディーに読み進め、子どもの疑問が集中している場面はじっくり話し合います。

ワークシートは
1時間目:1人学習(自分の読みを深め、言語化する時間)
2時間目:全体orグループで話し合い、友だちと前時に書いたことをシェア、話し合う。

というサイクルで学習を進めていきます。

つまり、1ワークシートにつき、2時間ペースで進めていきます。

ここは、全ての単元との兼ね合いもありますので、臨機応変に時間を調整していただけたらと思います。

③’書き込みによる1人学習(書き込み学習の場合)

書き込み中心で進める場合のワークシート

 

子どもの初発の感想で疑問が出にくい場合は、読み進める中で着眼点を持っていないことが原因として挙げられます。

その場合には、書き込みを通じて「気付く」トレーニング が必要です。

叙述に沿って読み進めようとしても、そもそも着眼点がなければ「気付き」は生まれないからです。

そこで有効なのが書き込み学習です。

教材の全文を印刷したものを子どもたちに配布(A3サイズ)し、子どもたちは本文にひたすら気づいたことを書き込んでいく、という学習法です。

下記は、子どもたちが書き込んだ気づきを、全て拾い上げ、転記したものです。

細かな文字は見づらいとは思いますが、イメージはつかんでいただけるかと思います。

全文コピーの行間に、1行ずつ気づきを書き込んでいきます。

書き込み学習では、「わざわざ表現」に着目させることが有効です。

わざわざ表現とは、副詞、形容詞(なくても意味は通じるのに、筆者がわざわざ足した言葉)のことです。

「ちいちゃんのかげおくり」あまんきみこ作 を例に考えてみましょう。

青い空の下今日もお兄ちゃんやちいちゃんぐらいの子どもたちが、きらきらわらい声を上げて、遊んでいます。

下線部分が全てわざわざ表現です。

ここから、情景や心情などを読み取っていくことで、読みを深めます。

青い空の下→天気がいい。もう爆撃機などは空を飛んでいない。平和な様子。
今日も→「も」ということから、日常であることがうかがえる。
お兄ちゃんやちいちゃんぐらいの→幼い子どもたち
きらきらわらい声を上げて→楽しそう。戦争の様子はない。平和な様子。

など、そこから感じること、読み取れること、疑問、をとにかくたくさん本文に書き込んでいきます。

子どもたちの書き込みから、多くの子が疑問に感じている部分を拾い、問いを作ります。

それらを、上記のワークシートのようにまとめ、一人一人に考えさせます。

④話し合い活動

ワークシートに書き込んだ一人一人の考えを交流します。

問によって、全体で議論させてもいいし、班で話し合って、班ごとに話したことを発表させ、交流させてもいい。

ここは、教材や場面に応じて、子どもたちにとって何が効果的か考えてアレンジしてください。

⑤読後の感想

学習を一通り終えての感想を書きます。

その際、初発の感想と比較させることで、自分の変化(学び)にも気付けます。

また、初発の感想もそうですが、書いたものを友だちと読み合うことで、読みの幅を広げることも可能です。

ここまでで、とても長くなってしまいました。

続きは次の授業で解説をします。

Hands holding finish word in balloon letters

本授業を最後までご覧いただき、本当にありがとうございます!!

夏休みは仕事を忘れて、心から楽しみたい!

でも、何もせずに過ごしていると、必ず2学期以降の不安があなたの頭に浮かんできます。

本授業を参考にして、心から楽しめる夏休み、そして2学期も定時で帰る毎日、という両方をゲットして欲しいと思います。

皆さんのクラスが温かい素敵なクラスになることを願っております。

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そして、それを共に継続していきましょう!!

学ぶ意欲の高いあなた、そしてあなたの目の前の子どもたちが、笑顔で溢れる毎日を送れることを心から願っております。

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そんな時はまたここに帰ってきてください。
いつでも相談に乗りますよ。

先生自身、そしてクラスの子どもたちが、笑顔で毎日を送れることを願って。

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