✅このような悩みをお持ちではないですか?
・子どもたちの日常生活や、勉強のモチベーションを上げたい
・自分にできることは何かな?
私も11年間、
・どうしたら勉強のモチベーションが上がるのだろう。
という問題意識を抱え、試行錯誤してきました。
様々な本や研究をもとに実践を重ね、現時点で私自身が最適解と考える方法を紹介します。
✅本授業の内容
2時間目:他人の頑張りは伝染する
3時間目:子どものやる気スイッチを押す
今回は、以上の内容で授業を行います。
・小学校教諭として11年間勤務
・専門分野:学級経営
・学級経営学会所属
・ほぼ毎日定時帰りを貫く
1時間目:学級は最高の環境
日常、モチベーションを高く持って何事にも取り組む上で、学級は最高の環境となり得ます。
人は、周りの環境に影響を受けるから
です。
例えば、学生時代にテスト勉強している場面を想像してください。
家で1人で頑張ろうと思っていたのに、何かと誘惑に負けて結局だらだら過ごしてしまった、というような経験はありませんか?
でも、学校の図書館や友だちの家で誰かと一緒に勉強しているとき、周りの友だちが頑張っている姿を見て、「自分も頑張ろう!」とモチベーションが上がった経験もあるのではないでしょうか。
これは、小学生の子どもたちも同じです。
家ではダラダラしてしまうけど、学校に来たら友だちがいるから頑張れる。
そんな子が多いと思います。
確かに、周りにいるのがやる気のないメンバーばかりだと、逆にマイナスの影響も受けてしまうでしょう。
だからこそ、私たちは子どもたちが日常、モチベーションを高く持って何事にも取り組めるように、学級の環境を整える必要があります。
2時間目:他人の頑張りは30%伝染する
人は、周りに頑張っている人がいればその頑張りは伝染するということです。
どれくらい影響を受けるかというと、ズバリ30%。
米マサチューセッツ工科大学(MIT)の研究チームが2017年に、友だちとその日の運動量をシェアし、そのことによって、人はどのような影響を受けるか、という実験を行いました。
すると、友人が普段より10分長めに走ったことを知ると、その人も約3分多めに走っていました。
距離についても同じことが言え、友人が普段より1km長く走ったことを知ると、その人も約300m長く走ったそうです。
これを私たちの学級経営で考えると、頑張る子が増えれば増えるほど、その影響が周りに伝染し、結果的にクラス全体としてモチベーションが高い集団となる、ということができます。
例えば、友だちが漢字の練習を普段より10問多く練習に取り組んでいたら、その子は普段より3問多く練習に取り組めるようになる、ということです。
確かに、これはマイナスなことも伝染する、ということにも繋がると思います。
だからこそ、私たちは子どもたちが安心して、何ごとにも全力で取り組める土台として、居心地のいい学級経営を行うことが大切なのです。
3時間目:子どものやる気スイッチを押す方法
ここまでを元に、どうすればこのようなプラスの伝染をクラスに起こせるのかについて解説します。
それは、
まずは教師がモチベーション高く何事にも取り組む姿を見せることです。
これは、私の「学級経営の考え方の軸」の一つです。
詳しくはこちらの授業をチェックしてください。
子どもは教師の言うことは聞いていない。教師が目の前でどう行動しているのかを見て真似する
これはミセス=パンプキン氏の子育てにおける理論を私が学級経営に置き換えて考えた言葉です。
特に学級経営がうまくいっていなかった時の私は、無気力で、学習にも前向きに取り組めない子に対して、直接
「さあ、頑張ろう!」
「やる気出していこう!」
などと声をかけていました。
そんな言葉がけで子どもたちのモチベーションが上がるのなら、あなたも苦労しませんよね。
もちろん、結果は「何も変わらず」。
そこで、2時間目でお伝えした「他人の頑張りは30%伝染する」という効果を活用しました。
当時のクラスは、堂々と頑張るのが恥ずかしい、というようなとても良くない雰囲気が満ちていました。
本来なら、前向きに努力する力がある子も、その努力する姿勢を見せづらい。
そんな状況でした。
つまり、頑張っている友だちの影響を広げていく、というファーストステップが難しかったのです。
そこで、
それならまずは自分から!
と決意をし、朝から放課後まで、何事にも全力で取り組む姿を子どもたちに見せるよう、これまで以上に意識しました。
特に子どもたちのやる気の見られない時間が掃除時間。
だから私は掃除時間こそ、黙々と全力で掃除をしました。
毎日場所を変えて、そこの担当の子たちの中で1番熱心に掃除をする!という思いで。
1ヶ月ほどすると、クラスの数名が以前よりも掃除に熱心に取り組むようになってきました。
私はさりげなく、でもクラス全員に聞こえるようにその子たちの努力を価値づけました。
自分も全力で頑張る。
クラスで頑張りを見せた子たちに、その努力の素晴らしさを価値づける。
クラス全体にシェアする。
この繰り返しを行う中で、
「6年生、掃除頑張っているね!」
「さすが最高学年やね!」
と周りの先生方にも嬉しい声をかけてもらえることが増えました。
それをまたクラス全体に伝えてシェアします。
このように、学級経営がうまくいっていない状況でも、うまくいっている状況でも、
・その影響を受けて努力し出した子を価値づける。
・クラス全体でシェアする。
このルーティーンが、日常生活に置いても、学習においても子どもたちのモチベーションを高める一つの方法であると考えます。
確かに簡単ではありません。
1日や2日で効果が現れるものでもありません。
学級経営がまだまだ充実していない時ほど、時間がかかるでしょう。
しかし、
まずは私たち教師から行動してみせることが重要である
これは学級経営上、何事においても、普遍の真理であると考えます。
本授業を最後まで受けてくださり、本当にありがとうございます!!
受けてくださったあなた、そしてあなたの目の前の子どもたちが、笑顔で溢れる毎日を送れることを心から願っております。
1人では辛くなることも多いでしょう。
そんな時はまたここに帰ってきてください。
いつでも相談に乗りますよ。
先生自身、そしてクラスの子どもたちが、笑顔で毎日を送れることを願って。
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