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【子どもに語る学級経営】社会で「働く」とはどういうこと?【あなたは何と答えますか?】

人間力

今日は、最近私が読んだ本「広告がなくなる日」牧野圭太著の中から得た学びをいかに学級経営に生かせるか、という視点で授業を行います。

動画で視聴したい方はこちら!!

以下の問いを

子どもたちに問いかけてみてください。
子どもたちは何と答えるでしょうか。

そして、
あなた自身にも問いかけてみてください。
あなたは何と答えますか?

✅<本授業の問い>

・人は何のために働く(働いている)のでしょうか。
・あなたの(目指す)仕事は社会的にどのような意味がありますか。

どうでしょうか。

はっきりと言語化できますか?

ぜひ子どもたちと、朝10分ほど時間をとって話し合ってみてください。

きっと子どもたちが自分の未来について考えるきっかけとなるはずです。

本授業では、この問いに答えながら「働く」ということに焦点を当てて考えていきます。

筆者のプロフィール
・小学校教諭として11年間勤務
・専門分野:学級経営
・学級経営学会所属
・ほぼ毎日定時帰りを貫く(もちろんやるべきことを終わらせて
🌟

✅本授業の内容

1時間目:あなたの仕事の社会的意味は?
2時間目:「買わないでください!」
3時間目:働くということの答え 

今回は、以上の内容で授業を行います。

1時間目:あなたの仕事の社会的意味は?

 

私たちの仕事にはどのような社会的意味があるのでしょうか。

 

「社会的意味がある」というのは、簡単にいうと、社会にとってどんな役に立っているのか、とうことです。

教師という仕事は、国民からお金をもらって、子どもたちの教育に携わっていく、という仕事です。

つまり、「国民を代表して、子どもたちのより良い未来を創る」という社会的意味があると考えています。

あなたはどう答えますか?

なぜこの問いを投げかけたかというと、私たちは目の前の業務に忙殺されて、自分の仕事の持つ「社会的意味」を見失いがちだからです。

この「子どもたちのより良い未来を創る」という社会的意味を見出したなら、

どんな時も絶対にブレてはいけません

今自分たちがやろうとしていることが、本当に子どもたちのためになるのか。

今自分が伝えようとしていることは、本当に子どもたちの未来にとって必要なことなのか。

このようなことを常に自分に問いかけながら、子どもたちの前に立つ必要があると思うのです。

私は、「現場の中では解決が難しい課題を解決するために、今度は現場の外から教育に関わっていく!」と決意し、退職しました。

自分が発信することは、本当に教育の課題を解決することにつながるのか。

自分が発信することは、本当に子どもたちにプラスとなるのか。

常にこの問いを自分の中に持ち続けています。

今回の参考図書「広告がなくなる日」は、文字通り広告業界についての本です。

広告業界は、今や社会的意味が世界中で問われています。

「何のための広告なのか」
「その広告が社会にとって何の役に立つのか」
「ただのお金儲けのための広告じゃないのか」

このような問いを投げかけられています。

教師という仕事が持つ、社会的意味を見出したなら、

どんな時も絶対にブレてはいけない

そう心に刻む必要があるのです。

2時間目:「買わないでください!」

<パタゴニアの公式ブログより>

みなさんは、自分が服を売る仕事をしていたとしたら、どんな広告をつくりますか?

「とってもいい生地です」

「安くてお買い得です」

「春にぴったりですよ」

私の頭には、こんな言葉が浮かんできました。

しかし、上の写真は「パタゴニア」という服を売るお店が出した広告です。

この広告の意味は、

Don’t Buy This Jacket(このジャケットを買わないでください)」

あれ?服屋なのに、服を買わないでください・・・

おかしいとは思いませんか?

この広告には、環境資源を無駄遣いしない、というパタゴニアの思いが込められています。

「我々も社会の資源を使っている。だからこそ、そのことをよく考えて購買して欲しい」

というものでした。

つまり、もちろんお店として服は売れて欲しいけれど、

「着ないかもしれない」

「もしかしたら、今は必要ないかもしれない」

という人は、資源の無駄遣いになるから買わないでね。

と伝えているのです。

そんな広告出したら、売り上げが下がってお店が潰れちゃうんじゃない?

そう思った方もおられるでしょう。(私もそう思いました)

しかし、結果としてはこの広告が世界中で大きな反響を呼びました。

パタゴニアは、この考えに共感する多くのファンに今も支えられています。

つまり、パタゴニアは、「お金儲け」のためではなく、地球環境のためを考えてお店を営業している。

この姿勢に多くの人が共感したのです。

 

3時間目:働くということの答え

働くということの答え。

それは、

「人や世の中の課題を解決すること」

です。

仕事を通して、人や世の中の「不便」「不安」などの「不」を解決すること。

それが働くことの意味です。

つまり、どの仕事も、必ず誰かの「不」を解決しているのです。

それが、1時間目にも触れたあなたの仕事の持つ「社会的意味」です。

子どもたちにも、

「自分が将来やりたいこと、就きたい仕事は、社会のどんな役に立つのだろう」

という視点で、自分の未来を考えて欲しいなと思います。

 

ぜひ、あなたの目の前の子たちに問いかけてあげてください。

ぜひ、あなた自身に問いかけてみてください。

・人は何のために働く(働いている)のでしょうか。

・あなたの(目指す)仕事は社会的にどのような意味がありますか。

 

今日のつぶやき

仕事をしていると、どうしても「生活費のため」「お金のため」という思考が頭をよぎります。

でも、働くとは本来、誰かの「不」を取り除いて幸せにするためにあるもの。

だからこそその仕事は生まれ、「今ここ」に存在しているのです。

本当に必要のない仕事は淘汰されているはずですから。

みなさんが、そして目の前の子たちが「働く」って「誰かを幸せにすることなんだ」。

そんなことを感じて未来をイメージできることを願って。

それでは、今日もおつぽん♪

Hands holding finish word in balloon letters

本授業を最後までご覧いただき、本当にありがとうございます!!

正しい知識と考え方を身につけた上で、どんどん行動、どんどん実践していきましょう。

そして、それを共に継続していきましょう!!

学ぶ意欲の高いあなた、そしてあなたの目の前の子どもたちが、笑顔で溢れる毎日を送れることを心から願っております。

1人では辛くなることも多いでしょう。

そんな時はまたここに帰ってきてください。
いつでも相談に乗りますよ。

先生自身、そしてクラスの子どもたちが、笑顔で毎日を送れることを願って。

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