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【文科省も答えられない】学級経営が教員養成課程で十分学べない理由【曖昧なままの定義付け】

学級経営

このような悩みをお持ちではないですか?

・学級経営ってどうして大学でちゃんと教えてくれないの?
・初任者がいきなり学級経営を任されて困っている
・学級経営の経営者ってそもそも誰なの?

小学校の先生ならほぼ全員が行うことになる学級経営。

あなたは、「学級経営って何?」と聞かれたら説明できますか?

先日、YouTubeの「コンセントチャンネル」で番組を配信していたところ、学校関係者ではない視聴者の方から「学級経営って何なの?」という質問をいただきました。

これは、学校現場の先生はもちろん、現場の外の方にもちゃんと整理して説明する必要があるな、と感じました。

今回も、前回の授業に引き続いて、その質問への回答と、私の考えも交えて本授業をお届けします。

ここ「となりの学級経営」では、その名の通り、「学級経営」について様々な角度から情報を発信しています。

本授業では、「学級経営が教員養成課程で十分学べない現状」について日本学級経営学会の学会誌をもとに解説をします。

本授業の内容

1時間目:教員養成段階から見られる曖昧さ
2時間目:学級経営が明確に定義されない理由
3時間目:学級経営の「経営者」は誰?

以上のような内容で授業をお届けします。

筆者のプロフィール
・小学校教諭として11年間勤務
・得意分野は?と聞かれたら「学級経営」と即答
・日本学級経営学会所属
・学級経営の軸は「自治力のあるクラス」
・得意分野は「学級経営」

1時間目:教員養成段階から見られる曖昧さ

小学校教員なら、誰しもが経験する学級経営。

しかし驚くことに、学部レベルの教員養成では,現在,教員免許法で明確に「学級経営」という科目が定められていません

これは、前回の授業でもお伝えした通り、「学級経営」というものの定義が明確になされていないこからです。

すると、教員養成過程におけるその内容は担当教員によりまちまちとなります。

そして、これをやれば学級経営ができる、という分析がきちんとした形でなされていないのが現状です。

もちろん現状、理論として精緻化されたものが確立されていないということになります。

つまり、私たちが現場に出て苦労する「学級経営」は、教員養成課程からすでに曖昧さゆえの問題をはらんでいるということです。

これらの背景には、大学等における学級経営に関する学術的研究の乏しさが考えられます。

それはなぜか。

①学級経営が1年単位の期間にわたる営みであり,時間単位で研究が可能な授業実践と比較すると,学校外の研究者が取り組みにくいこと。
②大学における教員養成課程において,学級経営が独立した研究領域として確立していないことから,学級経営 を中心とする研究者が育ちづらいこと。
③日本の学校における学級経営は,学級の規模,学級担任の役割といった学校制度や,日本の学校文化に固有の営みと言え,大学が常に求められる国際的な学術研究として取り組みにくいこと

出典:日本学級経営学会誌 2019 第1巻 藤川(2012)

つまり、教員養成過程で学級経営をきちんと学べない理由をもう少し噛み砕くと、

・1年間という長期スパンの営みであるため、研究がしづらい
・研究がしづらいため、研究が進まず、研究者も育ちにくい
・学級経営は日本独特の文化を持つため、国際的な研究として取り組みにくい
と言えます。
日本では長い歴史を持つ学級経営。
長い歴史を持つにも関わらず、研究がなぜ進んでこなかったをの理由を深掘りしていきましょう。

2時間目:学級経営が明確に定義されない理由

学級経営は、担任教師の能力,学級規模,子どもの発達段階,地域社会の関係など多種多様な要素を含みます。

さらに、歴史的背景もあいまって、さらにその複雑さは増してきました。

だから、明確に定義できずに今に至っているのです。

学級経営は「学級における担任の仕事の全てに関わる用語」です。

大正末期以降,学級経営とは「集団づくり」とも呼ばれる営みを通して、豊かな人格形成を目指す教育指導の一環とされてきました。

そして、その事が結果的に教科指導を行う際に必要な基本的なしつけになるとも考えられていました。

そこに第二次世界大戦後、日本にアメリカ教育学が導入され、「条件整備」としての学級経営も入ってきました。

「条件整備」とは、現場でよく言われる「授業規律」のことです。

授業規律とは、人の話をきちんと聞く、授業は座って受ける、などのようなお互いの学習権を尊重し合うためのルールです。

しかし、これらは整理されないままさらに明治以来の、学級担任の職務全体と捉える考え方も一部で使用され続け、現在に至っています。

このようにして複数の意味が絡み合って、学級経営はわかりづらく定義が難しいものとなっているのです。

学会誌の中で白松(2017)は、学級経営を「狭義の学級経営」と「広義の学級経営」とに分類しています。

「狭義の学級経営」:「教師の仕事の中心は授業である」という教育観に立ち,学級における学習のための秩序の形成(条件整備)をねらいとする。
「広義の学級経営」:「人間関係づくり」「集団づくり」を包含し、「自治」という言葉からわかるように児童生徒の学級経営への参画を伝統的に尊重する。

ここまで見てきたように、「学級経営」という1つの言葉に、様々な要素が含まれています。

授業を中心に据えて学級経営を捉えるのか(第二次世界大戦以降)
人間関係、集団づくりを中心に据えて学級経営を捉えるのか(大正末期以降)

この大きく角度の異なる2つの捉え方が、1つの言葉に共存しているのです。

だから一概に「学級経営とはこうだ」という定義ができず、曖昧なまま現在に至っているのです。

3時間目:学級経営の「経営者」は誰?

会社経営は、社長、株主がするもの。

では学級経営は?

私は、

学級経営の責任者=学級担任(教師)
学級の経営者=子ども、教師

であると考えます。

私の「学級経営の軸」は「自治力のあるクラス」です。

自分たちのクラスで起きた問題、課題は自分たちで話し合って解決していく。

子どもたちが学級を作っていく主人公と考えているからです。

教師は、主人公たちが様々なことに挑戦していくサポートをする。

そして、大きな失敗が起きた時の責任を取る。

それを明言し、子どもたちが安心して、挑戦できる環境を創る。

これが私の考える学級経営です。

ここまでを踏まえると、私の「学級経営の軸」は「広義の学級経営」(「人間関係づくり」「集団づくり」を重視)にあると言えます。

学級経営という言葉が明確に定義されていない以上、学級経営を行う1人1人の教師が「学級経営の軸」という形で個々に学級経営を定義づけ、言語化して子どもたちと共有することがとても大切であると考えます。

あなたは、「学級経営とは?」という問いに何と答えますか?

Hands holding finish word in balloon letters

本授業を最後までご覧いただき、本当にありがとうございます!!

学級経営は難しい。

定義が曖昧だから、教師1人1人の認識も異なる。

でも、だからこそ議論し合い、学び合い続けることがとても大切だと考えています。

私もそのような場を創れるように、日々発信、勉強会などの開催をしていきます。

ぜひ、学級経営に困っている先生、本気で学級経営に取り組んでいる先生方とお会いできることを楽しみにしています。

皆さんのクラスが温かい素敵なクラスになることを願っております。

今後も、日本中の先生たちと繋がれる様々な情報をお届けしますので、
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そして、それを共に継続していきましょう!!

学ぶ意欲の高いあなた、そしてあなたの目の前の子どもたちが、笑顔で溢れる毎日を送れることを心から願っております。

1人では辛くなることも多いでしょう。

そんな時はまたここに帰ってきてください。
いつでも相談に乗りますよ。

先生自身、そしてクラスの子どもたちが、笑顔で毎日を送れることを願って。

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