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【教師の働き方決定版】定時で帰る小学校教師が実践する仕事術3選〜〜学級経営編〜【実践編②】

学級経営


先生の悩み

・定時に帰りたいけど、仕事が多すぎて無理・・・

・定時に帰りたいけど、どうしたらいいかわからない

・定時に帰る具体的な仕事術を知りたい

✅本授業の内容

【定時で帰る小学校教師が実践する仕事術3選〜〜学級経営編〜】
1時間目:学級経営に全力を尽くそう〜自治力の向上〜
2時間目:とにかく子どもたち同士の関わりを増やそう!
3時間目:毎日のルーティーンワークを子どもたちと自動化しよう!!

今回は、このような内容で授業を始めます。

✅筆者のプロフィール
・小学校教諭として11年間勤務
・得意分野:学級経営
・仕事の仕方が掴めず、帰る時間は平均20時超え
・仕事効率化に向けて行動し続け、定時で帰る仕事術を編み出す。

このような私が、具体的な「定時で帰る仕事術」について解説していきます。

それでは、授業を始めます。気をつけ、礼。

【定時で帰る小学校教師が実践する仕事術3選〜学級経営編〜】

1時間目:学級経営に全力を尽くそう〜自治力の向上〜

私が他の先生から「どのようなクラスになることを目指して、学級経営していますか」と聞かれると、私は必ずこう答えます。

「自治力のあるクラス」

子どもたちには、「自分たちのクラスは自分たちで創る」という意識で、毎日を過ごしてほしいと考えるからです。

また、クラスで何か問題が起きたら、自分たちで解決できる力を身につけてほしいからです。

 

そして、結果的に、この「自治力のあるクラス創り」が定時に帰る仕事術ともなるからです。

 

先生方が定時に帰れなくなる要因の一つに、放課後の生徒指導問題の対応が挙げられます。

 

クラスで子ども同士のトラブルが起き、子どもたちが納得のいく形での解決ができなかった時に、問題が長期化し、放課後対応が増えるのです。

 

確かに、どれだけ学級経営を充実させても、万引きやケンカで怪我をしたりなど、どうしても放課後に対応しないといけないことも起こります。

私も、これまで何度もそのような事象に出会ってきました。

しかし、自治力のあるクラス創りを意識して、学級経営が充実してくると、放課後に長期に渡って対応しないといけない、ということは、かなり稀なことになっていきます

普段、定時に帰るのが普通だけれど、特別な場合のみ対応で遅くなる日がある、といった感じになります。

自治力のあるクラスを子どもたちと創っていくこと。

これが定時で帰る仕事術の、ベースとなります。

 週に1回クラス会議を〜自分たちのクラスは自分たちで創る〜

私のクラスでは、週に1回クラス会議を行っています。

このクラス会議については

「いま「クラス会議」がすごい! 子どもが自分たちでクラスを変えていく!」赤坂真司著

をもとに実践をしていますので、ぜひご参照ください!

»
いま「クラス会議」がすごい! 子どもが自分たちでクラスを変えていく! [ 赤坂真二 ]

定期的に、自分たちのクラスの状況を振り返り、困ったことがあれば話し合って解決をする。

この仕組みを習慣化することで、子どもたち一人一人の中に「自分たちのクラスは自分たちで創る」という当事者意識を育むことができるからです。

もちろん、話し合いの議題は楽しいイベントの計画も大歓迎!!

具体的に私のクラスで過去に挙がった議題をいくつか紹介します。

<クラスの課題>

・むだ話をしていて給食当番の準備に取り掛かるのが遅い人がいる。

・休み時間、全員遊びなのに、積極的に参加していない人がいる

・黒板消しの仕事をできていないことが多い
<個人の悩み相談>

・最近、弟がゲームの時間を守らず、僕と交代する時間になっても代わってくれない。
 毎回そこで喧嘩になる。どうしたらいいかアドバイスが欲しい。

・毎朝、自分で起きられず遅刻しそうになる。みんなはどうやって起きてる?

・家にいる時、なかなか勉強に集中できない。みんなどうしてる?
<楽しいイベント企画>

・係で、イベントを企画しています。どんな遊びをしたいか話し合いたい

・誕生日の人のお祝いをみんなでする計画を立てたい

・先生の子どもが生まれたお祝いの計画を立てたい←私は内容を知らされず、1時間退場させられました笑

定期的に子どもたちから議題を募る中で、話し合いの経験が積み重なっていくにつれて、本当に様々な議題が上がります。

確かに、話し合いは子どもたちが自分たちで進めていくので、必ずしもうまくいく結論に辿りつかないこともあります。

でも、うまくいかなかったら、また話し合って考えればいいのです。

日々困っていることを出し合い、自分たちで解決の方法を出し合い、試し、うまくいかなければまた話し合う。

とにかく、話し合いを重ね、様々なことを日常的に話し合える雰囲気を整えます

2時間目:とにかく子どもたち同士の関わりを増やそう!


学級経営の観点からすると、話し合い活動は質より量が大切です。

とにかく授業中、休み時間に関わらず、コミュニケーションの量を増やすことです。

これは心理学の「ザイオンス効果」相手に何度も繰り返し接触することによって、だんだん好感度などが高まっていくという効果)が働くからです。

» https://ferret-plus.com/words/955

私は、以下のような場面で話し合いの場を習慣的に設定していました。

・健康観察の後に、「今日の朝ごはんはなんだった?」などの毎日軽いテーマを一つ決めて、
 楽しくおしゃべりする

・様々な教科の学習の場で、ペアトーク、話し合いをたくさん取り入れる

・算数などの、問題解決の場面では教え合いをベースに授業をデザイン

・休み時間に、近くにいる子たちを巻き込んで楽しくおしゃべり

・「ハッピーレター」という取組をする

→1日観察する友だちをランダムに決めて、その子を1日観察する。
そして、頑張っていたことや、素敵だと感じたことを書いて帰りの会で渡す。

これらを取り入れるだけで、1日の中でいろんな友だちとたくさん会話をする場面が生まれます。

時間があれば、話したことをシェアまですると、さらにクラス全体で楽しめます。

確かに、あれもこれも1日の中に取り入れるのは時間的に難しいかもしれません。

でも、「子どもたちにたくさんコミュニケーションの場を用意してあげたい」

担任がこのような意識を持っているかどうかで、クラスの雰囲気は大きく異なってきます。

学級経営は1年間という長期戦だから。

質より量を意識したコミュニケーションを継続していく中で、自然と質も上がっていきます。

とにかくコミュニケーションの量を確保すること。

これが学級経営を充実させていきます。

3時間目:毎日のルーティーンを子どもたちと自動化しよう!!

・毎日必ず(もしくはほぼ毎日)行うことをリストアップしよう!
・「教師がやらなければならない」と思っているものをもう一度「本当?」と問いかけ、見直そう!
・子どもたちに任せられるものはどんどん任せよう!(当番制にして、仕事として割り振る)

あなたが、日常「忙しい」と感じておられるのなら、「何でもかんでも自分でやり過ぎて」います

学級担任としても業務は、多岐にわたります。

中でも、毎日必ず発生する業務については、子どもたちと協力してシステム化してしまうことをオススメします。

そうすることで、子どもたちも生活力が身に付きますし、教師の時間にもゆとりが生まれるからです。

 

すると、子どもたちと余裕を持って接することができるので、学級経営においてもプラスとなるのです。

 

また、時間にゆとりが生まれるので、放課後に仕事が残ることも減ります

 

毎日必ず(もしくはほぼ毎日)行うことをリストアップしよう!


あなたも、一度朝から放課後まで、学級担任として毎日行っていることを紙に書き出してみてください。

私のリストはこんな感じです。

・その日配布するプリントを教室に持っていく

・健康観察を持っていく

・朝、黒板に次の日の時間割を書いておく

・宿題の提出チェックをする。

・宿題の丸付けをする。

・授業で書いたノート・ワークシートを回収し、チェックする。

・黒板を消す

・算数などのワークを丸付けする。

・連絡黒板にその日の時間割がわかるように記入しておく。

・定期的にテストの丸付け、点数転記。

 

ざっとあげただけで、こんなにもあるのです。

あなたはいくつ挙がりましたか?

「教師がやらなければならない」と思っているものを
もう一度「本当?」と問いかけ、見直そう!

Price concept illustration. Cost of the product analysis and evaluation. Isolated flat vector illustration

次に、教師の思い込みを見直してみます。

 

教師は、「子どものために!」とついつい何でも「自分がやらなければならない」と無意識のうちに思い込んでいます

 

私自身も、長い間そうでした。

 

でも、あなたが日常している、大抵のことは子どもに任せられます

 

あなたが定時に帰る仕事術を身につけるには、このやらなければいけないと思い込んでいる仕事について「本当?」と日々問いかけることが大切です。

 

危険が伴うもの、プライバシーレベルが高いもの(テストなど)は教師がチェックすればそれで良いのです。

 

子どもたちに任せられるものはどんどん任せよう!


では、上記で作ったリストの中から、私が子どもたちに任せていたことを挙げてみます。

・学校から配布するプリントを毎朝、職員室から教室に持っていく

・宿題の提出チェック

・宿題の漢字ノート相互チェック・丸つけ

・算数のワークなどは自分で丸付け

・毎時間の黒板消し

・連絡黒板記入(明日の時間割を黒板に書いておく)

 

他にも細かいものはありますが、ご覧になられて、どうでしょうか。

 

私は、宿題の提出チェック(全員提出しているか)の確認は行いますが、そのチェック、さらには
宿題の丸付けは基本的にしていません。

 

漢字の丸付け子どもたちに任せて大丈夫なの!?

 

そう思われる方も多いと思います。

 

でも大丈夫です。

 

4月の時点で、丸付けの方法をしっかりと伝え、間違いを見直すと、友だちが間違えてその漢字を覚えてしまうから、責任重大だよ!

 

と伝えると、子どもたちは友だちのために一生懸命チェックをします。

 

丸付けをすると言っても、ペアの一人の友だちのノートをチェックするだけなので、私がクラス全員分をチェックするより、はるかに早く、そして正確にチェックをすることができます

 

特に私は、誤字脱字の見落としが多くて、子どもによく叱られていたため、これは私にとっても、子どもたちにとっても大きなメリットでした笑

 

このシステムを取り入れてから、日常に行う漢字10問テストのテストは、なんと
クラスのほぼ全員が100点を取るようになりました!

 

他にも、以下のような相乗効果が生まれました。

 

・漢字の宿題チェックでは、「丁寧に練習できているね!」など、一言コメントを送り合うことで、
 友だち同士の関わり合い、褒め合いの場となっていた。

・自分の丸付けは適当にしても、友だちのまる付けには責任が伴うため、
しっかりチェックするようになる→自己チェックの際の間違いを見落とさない見直し力も身に付く

・宿題の時に、「友だちに褒めてもらいたい!」というモチベーションが湧き、
自主的に丁寧に取り組む子が増える→その子を見つけ、全体にシェアすることで広がるようにする。

様々な仕事を任されることで、子どもたちも自信が付きます。

 

また、生活力の向上、タイムマネジメント力なども身に付いて一石二鳥どころか三鳥にも四鳥にもなります!

私は、朝の会の後に、漢字のチェックをし合う時間をとっていました。

 

5分もあれば終わります。

 

他の仕事については、クラス全員で当番制にし、こちらが声をかけなくても子どもたちが自分で仕事をする仕組みを作りました。

 

仕組みができて、子どもたちが慣れてくると、私がいようと、いまいと、1日自分たちの力で過ごせるようになります。

 

私が1日出張の時、子どもたちはよく「もう代行の先生入ってもらわなくても大丈夫やで!」と言っていました笑

 

毎日のルーティーンワークを見直し、仕事を子どもたちと自動化することで、あなたの1日の時間には大幅なゆとりが生まれます

 

同時に、子どもたちにも自信がつき、学級経営も安定していきます。

今回の授業まとめ

Hands holding finish word in balloon letters

今回の授業は、「定時で帰る仕事術〜学級経営編〜」として、以下の内容で解説してきました。

復習しましょう!

1時間目:学級経営に全力を尽くそう〜自治力の向上〜
✅週に1回クラス会議を開きましょう!

2時間目:とにかく子どもたち同士の関わりを増やそう!
✅1日の中で、たくさん子どもたちが関わり合う場を用意しましょう!

3時間目:毎日のルーティーンワークを子どもたちと自動化しよう!!

✅「教師がしなければならない!」→「本当?」と問いかけて、思い切って子どもに任せてみる!

 

学級経営が安定することで、結果的にあなたは定時で帰れる毎日を手に入れられるのです。

 

学級経営に関して、もっと深く学びたい!という方は、こちらの記事もご参照ください。

さらに、学級経営が充実しやすくなり、あなたが楽しい毎日を送れる手助けとなるはずです。

» https://classmanagement.tech/class_management_good_teacher/

» https://classmanagement.tech/recommend_book/

本記事を最後まで読んでくださり、本当にありがとうございます!!

読んできださったあなた、そしてあなたの目の前の子どもたちが、笑顔で溢れる毎日を送れることを心から願っております。

1人では辛くなることも多いでしょう。

そんな時はまたここに帰ってきてください。
いつでも相談に乗りますよ。

先生自身、そしてクラスの子どもたちが、笑顔で毎日を送れることを願って。

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