✅このような悩みをお持ちではないですか?
・子どもをうまく褒められない
・子どもとの関係かうまくいっていない
いきなりですが、あなたは子どもを褒めていますか?
本授業の主題は「子どもを褒めてはいけない」です。
本屋の学級経営や子育ての棚に行くと、「子どもは褒めて育てよ」という言葉が踊っています。
しかし、今の時代「子どもを褒めて育てる、という考え方には疑問があります。
今回はアドラー心理学を元にしながらその理由を解説していきます。
✅本授業の内容
2時間目:自分軸で生きる子を育てる
以上のような内容で授業をお届けします。
✅本日の参考文献
楽天:嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え [ 岸見一郎 ]
Amazon:嫌われる勇気
✅筆者のプロフィール
・小学校教諭として11年間勤務
・得意分野は?と聞かれたら「学級経営」と即答
・学級経営学会所属
・学級経営の軸は「自治力のあるクラス」
・子ども、保護者との対話を何より重要視
1時間目:褒めるという行為が子どもに教えること
私は「子どもを褒める」ということはしないように意識して学級経営を行ってきました。
褒めるという行為は、「能力が高いものが低いものに対して、その行為を評価すること」です。
現代における学級経営では、上下関係ではなく子どもと対等な関係を築き、対話を重ねながら学級経営をしていくことが大切だからです。
まず、「褒めるという行為」を通じて、私たちが子どもに教えていることを認識する必要があります。
それは、「ある行動をすると、褒めてもらえる」という意識を根付かせてしまうことです。
人には、「承認欲求」が生まれつき備わっています。
みんな誰かに褒めてもらいたいし、認めてもらいたい。
「褒める」ことを繰り返された子どもたちは、「もっと褒めて欲しい!」「認めてほしい!」という思いにかられて行動するようになります。
つまり、「行動の目的が褒めてもらうこと」になるのです。
例えば、廊下にゴミが落ちていたとします。
周りには誰も見ている人はいません。
この時にゴミを拾えるかどうかです。
「行動の目的が褒めてもらうこと」になっている子は、誰も見ていない=誰からも褒めてもらえないので、きっとゴミは拾いません。
ここに、「褒めること」の弊害があると思うのです。
本来は、「自分が気になったから」、とか「このゴミを踏んで誰かが転んではいけないから」というように自分の頭で考えて正しい行動を取れることが大切なはずです。
確かに、これは一例に過ぎません。
しかし、「行動の目的が褒めてもらうこと」になってしまっている子は様々な場面でこのようなことを繰り返します。
これでは、人としての成長は見込めません。
2時間目:自分軸で生きる子を育てる
私は子どもたちには「自分軸で生きる人間」に育って欲しいと願っています。
先ほど述べた、「褒めてもらうために行動する」ことは、他人の目を気にしながら、他人の顔色を伺いながら生きることつまり「他人軸」で生きることに繋がるからです。
冒頭に紹介した「嫌われる勇気」には「人間の悩みは全て対人関係の悩みである」と明記してあります。
つまり、他人にどう思われているか、他人にどう見られているかを気にすることが、あらゆる悩みの根っこであると。
「褒める」ということは、「他人軸で生きること」を教えることにつながります。
他人がどう思うか、どう言うかより、「自分がどう在りたいか」を貫く。
その方がずっと楽に生きられるはずです。
私たちは他人を変えることはできません。
世界で唯一変えることができる人。
それは「自分」です。
他人の考えや意見を変えることはできませんが、自分がどう考えてどう行動するかは今すぐに変えられます。
子どもたち、そして先生方にも、自分軸で楽に生きてもらえたら、と願いを込めて本授業を書いています。
3時間目:褒める代わりに
では褒めないなら、どうするのか。
感じたことをそのまま「アイメッセージ」で伝える
ゴミを拾ってくれている子がいたら、「えらいね!」と褒めるのではなく、「ありがとう」と感謝の気持ちを伝える。
勉強を頑張っている子がいたら、「えらいね!』ではなく「コツコツ努力できる人って、私は素敵だと思うよ」とアイメッセージで感じたままに伝える。
上下関係ではなく、人として対等。
このようなやりとりを紡いでいくことが、対話のできる居心地の良いクラスを創っていく上での土台となります。
私たちは1年間で200日、そして約1600時間子どもたちと過ごします。
その中で、何万回と繰り返されるやりとりの中で、
「ありがとう」と伝え続けられた子どもたち
どちらの子たちがあなたの理想とするクラス創りを行っていけそうですか?
現代の学級経営において、教師と子どもにおける師弟関係はもはや崩壊しています。
ならば、私たち教師に求められることは何か。
それは、子どもと子どもを繋ぐ「ファシリテーター」としての役割です。
グループや組織でものごとを進めていくときにその進行を円滑にし、目的を達成できるよう、中立的な立場から働きかける役割を担う人のこと
学級経営においては、子どもと繋がることはもちろん、子どもと子どもを繋ぐ役割が教師には求められます。
そしてその人と人とを繋ぐために有効なのが「対話」なのです。
学級経営を通じて、クラスを子どもと共に作っていくためには、対話ができる「人として対等な関係」であることが必要です。
「人として対等な関係」を築いていくためにも、褒めるのではなく、「感謝」を伝えていくことが大切です。
本授業を最後までご覧いただき、本当にありがとうございます!!
私たちが日々子どもたちに投げかける言葉も、1つを取れば大したことはないように感じます。
しかし、学級経営は1年間という長旅です。
毎日の積み重ねが、1年後に大きなものとなるのが学級経営です。
今回の授業を元に、日々当たり前に行っていることに目を向けて見直してみることもとっても大切なことだと思います。
正しい知識と考え方を身につけた上で、どんどん行動、どんどん実践していきましょう。
そして、それを共に継続していきましょう!!
学ぶ意欲の高いあなた、そしてあなたの目の前の子どもたちが、笑顔で溢れる毎日を送れることを心から願っております。
1人では辛くなることも多いでしょう。
そんな時はまたここに帰ってきてください。
いつでも相談に乗りますよ。
先生自身、そしてクラスの子どもたちが、笑顔で毎日を送れることを願って。
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