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【子どもが英語を話せるようになる】小学校の英語教育③【大切なのは〇〇】

授業力

本授業は前回に引き続き、小学校の英語教育についてです。

この「小学校の英語教育シリーズ」は

「10万組の親子が学んだ 子どもの英語「超効率」勉強法 」[ 船津 洋 ]

を参考にしています。

小学校での英語教育に限らず、幼児期からいかに英語教育を行っていけば良いか書かれた本なので、育児の教科書にもなります!

ぜひチェックしてみてください!

今回は、小学校の英語教育で子どもたちが英語を習得するにはどうすれば良いか、という具体的な内容に切り込みます!

前回の授業をまだご覧になられていない方は、ぜひ、前回の授業からご覧になると、より理解が深まるかと思います。

このような悩みをお持ちではないですか?

・英語が教科化されたけどどう教えたらいいかわからない
・どんな授業すればいいかわからない
・小学校に効果的な英語学習法を知りたい 

本授業では、小学校における英語教育で、具体的にどうすれば子どもが英語を習得できる用意なるのか解説をします。

英語をマスターするメリットを先生が認識し、子どもたちと共有することで、子どもたちの学ぶ意欲はもちろん、先生方の指導にも熱が入ること間違いなし!

ぜひ楽しんでいってください(^ ^) 

筆者のプロフィール
・小学校教諭として11年間勤務
・専門分野:学級経営
・学級経営学会所属
・ほぼ毎日定時帰りを貫く(もちろんやるべきことを終わらせて
🌟

本授業の内容

1時間目:英語習得に必要な〇〇法
2時間目:適したインプット方法とは?
3時間目:英語は楽しくなくても習得可能

今回は、以上の内容で授業を行います。

動画で視聴したい方はこちら♪

1時間目:英語習得に必要な〇〇法

英語習得には、

・聞いた英語を一度日本語に訳して理解し、また英語に直して話す「間接法」
・聞いた英語を英語のまま理解し、そのまま話す「直接法」

という2つの方法があります。

主に学校教育で私たち大人が受けてきた教育、そして、今現場で行われている英語教育の多くが「間接法」でしょう。

しかし、英語習得に必要なのは「直接法」なのです。

留学生や、帰国子女のように英語を習得している子たちは、必ずこの「直接法」で英語を獲得しているからです。

つまり、dog と聞いて、「犬」だな→dog と話すのではなく、

dogと聞いたらそのままdogとして理解するという回路が必要だということです。

では、この「直接法」による英語の獲得に必要なものは何なのか。

それは、前時にもお伝えした「大量のインプット」です。

では、小学校における英語教育を「身に付く英語教育」にしていくためには、具体的にどのようなインプット方法を取ればいいのでしょうか。

2時間目:適したインプット方法とは?

では、具体的に小学校の英語教育ではどのようなインプット方法をとっていけばいいのでしょうか。

まず、前提として、言語獲得における黄金期は「幼児期」であるということは認識しておきましょう。

幼児には、大人には見られない優れた「言語獲得能力」を持っているからです。

中学生以上、そして大人になると英語の習得はかなり難しいものとなります。

よって、幼児期から、できるだけ早く大量の英語に触れる環境を作ることが重要です。

このことを踏まえた上で、小学校現場でできることを解説していきます。

一概に小学生と言っても、6歳〜12歳まで幅広い年齢を指すことになるので、ここでは低・中・高学年といった3つの年齢期に分けて考えていきましょう。

低学年

幼児と同じように、耳からのインプットが効果的です。

量の目安としては1日1時間半くらいが適当とされています。

大量のインプットによってシンタクス(無意識の知識)の獲得が可能になります。

「えっ?学校での英語の授業は週に1時間だけど・・・」

そうなのです。

前時でも述べましたが、日本の学校における英語教育は圧倒的にインプットの量が足りていないのです。

「じゃあ、初めから英語を身につけさせるなんて無理じゃないか!」

こんな風に思っちゃいますよね。(私ももれなく)

でも、ここで諦めてしまったら何も変わりません。

私なりにできることを考えてみました。

 

【隙間時間には英語の曲や、読み聞かせのオーディオブックを流す。】

とにかく量が足りないのであれば、隙間時間をフル活用しましょう。

朝休み、5分休み、給食の準備中、食べている時、帰りの用意中

これらを合わせると、1時間以上捻出することは可能です。

中間休みや昼休みもありますが、ここはみんなで元気に遊ぶことを優先したいですね笑

 

【保護者と協力する】
学校で毎日1時間半英語に触れる時間を確保するのは、難しいでしょう。
第一、隙間時間なので、必ずしも子どもたちが集中して英語を聞いているわけではありません。
そこで、保護者と協力して、おうちでも30分以上英語に触れる機会を作ってもらうよう協力をお願いしてみましょう。

そうすれば、学校で英語に触れる時間は少なくてすみます。

保護者も忙しいので、負担が大きいと継続ができません。

YouTubeや市販のオーディオブックなどを活用して、できるだけ負担のないように工夫してもらうことも伝えましょう。

他にも、先生方が思いつくアイディアがありましたらコメント欄から教えていただけたら嬉しいです!

低学年では、とにかく耳から英語を入力する機会をたくさん用意しましょう。

中学年

中学年の子たちには、耳から+目からの入力が効果的です。

目からの入力は文字情報も有効です。

中学年であれば、ロジカルな思考も可能なので、「こうだからこう」と読み方や語順を教えていくのは有効な手段です。

ただし、中学年といえどまだまだ子どもです、

音声などは発音の仕方を教えるよりも、直感的に真似る方がよほど上手に身につけられるでしょう。

そして、中学年の子たちにも、やはり大量のインプットは必要です。

低学年のパートで紹介した工夫などを取り入れて、たくさん英語に触れる機会を作るよう心がけることが大切ですね。

高学年

高学年ともなると、残念ながら耳からの学習はほとんど期待できません。

大人と同様、優れた言語獲得能力はすでに失われているからです。

そんな中で大量の英語を耳から聞いてもインプットにはなりません。

代わりに2つのことが有効です。

1つ目は、正しい英語の音を理解すること

日本の学校現場では、アルファベット26字で表される、たかだか40ほどの英語の音素(音の要素)を知らないまま学習が進みます。

ここで、英語の音素を知るための効果的な学習法の1つがフォニックスです。

私の前任校ではすでに取り入れられていました。

しかし、高学年になる前におけるインプットの量が足りていないので、なかなか定着がみられませんでした。

やはりここでも幼児期からの積み重ねが重要であることを思い知らされます。

2つ目は、目からの入力を徹底すること

具体的に何をすればいいかというと、「英文の素読」です。

フォニックスで発音しながら英語の音素を習得し、大量の英文をそのまま素読(音読)することで、効果的に英語が習得可能となります。

しかし、ここでも重要なのは、やはりインプットの量

高学年でも、英語は週に2時間しかありません。

それだけで英語が習得できるはずがないことはこれまでお伝えしてきた通りです。

この学校のカリキュラムに文句を言っていても何も変わりません。

私たちができることは、この状況下で、いかに工夫して時間を捻出し、大量の英語をインプットできる環境を整えるか、考えて試すことです。

確かに、私も長く現場にいましたので、学校生活は様々な行事や活動があり、毎日決まって休み時間を十分活用できることはないことも知っています。

しかし、大切なのは子どもの環境を整える立場にある私たち大人の意識です。

本当に子どもたちに英語を習得させてあげたい!

とう思うのなら、工夫して試す。

そしてそれを継続する。

それ以外に道はないのです。

3時間目:英語は楽しくなくても習得可能

最後に衝撃的な内容をお伝えして本授業を締めくくりたいと思います。

結論からお伝えします。

英語を習得するのに、好きとか、楽しい、とかいったことは必要がない、とうことです。

私も、この考えを聞いた時は衝撃を受けました。

なぜなら、小学校で英語を学習する目的が、

「英語って楽しいと感じさせるため」

「中学校に入ってから英語嫌いな子を減らすため」

という理由を散々聞かされてきたからです。

でも、これって私たちが日本語を習得してきた過程を振り返ると、あっさり納得できちゃいます。

私たちは、日本語が好きだから、今こうして話せるようになったのでしょうか。

私たちは、日本語が楽しいから、今こうして習得できているのでしょうか。

答えは、No!ですよね。

幼児期に、両親や周りの大人から大量の日本語をインプットしてきたから、自然と習得してきたはずです。

それにも関わらず、英語となると

「楽しく学ばないと身につかない」
「英語嫌いな子は習得できずに終わる」

といった間違った概念が学校現場に浸透しています。

私は、この考えから見直さないといけないな、と感じています。

私たち日本人は、英語を話せないのは、楽しくないからだ、とか、嫌いな子が多いからだ、と言った理由に逃げてはいけません。

必要なのは、幼児期からの大量のインプット

小学校の現場でも圧倒的にインプットの量が足りていないのです。

この事実を受け止めて、改善していくしかありません。

子どもたちの未来を考え、本当に英語を習得できるようにしてあげたいのなら、学校と保護者が協力して、向き合っていく必要があると考えます。

Hands holding finish word in balloon letters

本授業を最後までご覧いただき、本当にありがとうございます!!

英語を身につけておきたかった・・・

私もそう感じている大人の一人です。

自分が今から英語を身につけようと思うとかなりの労力を要しますが(不可能ではありません!)目の前の子どもたちは、今まさに英語を身につけるのに効果的な年齢です。

確かに小学校現場での英語教育には限界もあるかもしれません。

しかし、私たちが正しい学習法を意識して取り入れるだけで、効果はあるはずです。

正しい知識と考え方を身につけた上で、どんどん行動、どんどん実践していきましょう。

そして、それを共に継続していきましょう!!

学ぶ意欲の高いあなた、そしてあなたの目の前の子どもたちが、笑顔で溢れる毎日を送れることを心から願っております。

1人では辛くなることも多いでしょう。

そんな時はまたここに帰ってきてください。
いつでも相談に乗りますよ。

先生自身、そしてクラスの子どもたちが、笑顔で毎日を送れることを願って。

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