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【構成や美しさは教師のエゴ】子どもに生きる板書のコツとは②【ノートに写させるのはムダ】

授業力

このような悩みをお持ちではないですか?

・板書って何を書けばいいのかわからない
・板書をするときに大切なことはなんだろう
・字が汚いから板書に自信がない

板書は、教師である以上必ず行っていることの1つですよね。

本授業では、このような悩みをお持ちの先生へ、板書をする上で大切なことを数回に分けてお伝えします。

ぜひあなたの板書への不安を解消するお手伝いができればと思います。

本授業の内容

1時間目:板書はノートに写させてはいけない
2時間目:ノートに書くのは〇〇だけ

以上のような内容で授業をお届けします。

筆者のプロフィール
・小学校教諭として11年間勤務
・専門分野:学級経営
・学級経営学会所属
・話で子どもを惹きつけるのが得意
・「授業・話がおもしろい先生」と好評を博す

・字の下手さで子どもにいじられる

1時間目:板書はノートに写させてはいけない

よく、「ノートを取るのが遅い子がいて困ります」という声を耳にします。

今回の授業の結論からお伝えします。

そもそも、子どもに板書をノートに写させるのは学習法としては非効率です。

2013年のアメリカのケント州立大学が行った研究では、教科書にアンダーラインを引かせることは、「効率が悪い」ということがわかっています。

これは、脳がチェックしたことで満足してしまうため、知識として定着しないことが理由です。

板書をノートを写す、という行為もまた、脳がノートに書いたから満足してしまうため、非効率なのです。

前回の授業では、板書は「子どもたちが思考を深めるために行う」とお伝えしました。

確かに、めあてや日付、問題文など最低限書いた方がわかりやすいことは書けばいいでしょう。

しかし、多くの授業で教科書の考え方をそのまま写させたり、教師が書いたまとめをそのまま写させたりする場面を見かけます。

「じゃあ、ノートには何を書かせたらいいんだ!!」

と思われたのではないでしょうか。

次の時間に解説します。

2時間目:ノートに書くのは〇〇だけ

極端な結論を言うなれば、子どもがノートに書くのは

「自分の考えたことのみ」

でいいでしょう。

これからの時代、知識ももちろん大切ですが、知識以上に考える力が必要だからです。

もし板書を手元に残しておきたいのであれば、タブレットが1人1台支給された今、写メをとって保存しておけば後からいつでも見返すこともできます。

例えば、算数で小数の筆算の学習をする時間を例に挙げましょう。

筆算の方法を考える上で、まず小数の性質を自体を忘れてしまっていては、思考を深める前につまずいてしまいます。

確かに、そのような場合には、「思考を深めるために」知識の復習をし、板書に残しておくことは必要です。

そして、子どもがメモしたい、と思ったら自分でメモすれば良いのです。

また、1年生の初めなどはある程度ノートの書き方を教えてあげる必要はあるでしょう。

ただ、ここでもただ黒板を写すためではなく、

「これからノートには、自分の考えをたくさん書いていくんだよ。だからこういう様に書けば、自分も友だちも先生も、見やすく書くことができるよ。」

といった視点で教えてあげたいですね。

繰り返しますが、板書をノートにただ写すという作業中は、多くの子どもの脳は思考停止中です。

ノートに写すのは何も考えずにできる単純作業である上に、写したことに満足感を得てしまいます。

いくらノートに板書を綺麗に写させても、学習法として効率が悪い以上、学力が身に付きにくいのです。

このことを元に、もう一度板書の在り方を捉え直してみることが、子どもたちにとって授業をより有意義なものへと進化させると思います。

Hands holding finish word in balloon letters

本授業を最後までご覧いただき、本当にありがとうございます!!

今回は、多くの先生方が一度は悩んだことがある「板書」について解説をしてきました。

もちろん構成が綺麗な板書や、見やすい板書であることに越したことはありません。
しかし、それらの多くの場合目的が「見栄え」や、教師の「見栄」に寄ってしまっている現状をよく目にしてきました。 

大切なのは、子どもたちの思考を深めるためのツールであるという認識と、その前提に立って、1人1人の先生方が日々考えて試行錯誤をすることです。

正しい知識と考え方を身につけた上で、どんどん行動、どんどん実践していきましょう。

そして、それを共に継続していきましょう!!

学ぶ意欲の高いあなた、そしてあなたの目の前の子どもたちが、笑顔で溢れる毎日を送れることを心から願っております。

1人では辛くなることも多いでしょう。

そんな時はまたここに帰ってきてください。
いつでも相談に乗りますよ。

先生自身、そしてクラスの子どもたちが、笑顔で毎日を送れることを願って。

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