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【効果絶大】小学生の英語学習法①【身につかない3つの理由】

授業力

✅先生方の悩み

・英語が教科化されたけどどう教えたらいいかわからない
・どんな授業すればいいかわからない
・小学校に効果的な英語学習法を知りたい

この「小学校の英語教育シリーズ」は

「10万組の親子が学んだ 子どもの英語「超効率」勉強法 」[ 船津 洋 ]

を参考にしています。

小学校での英語教育に限らず、幼児期からいかに英語教育を行っていけば良いか書かれた本なので、育児の教科書にもなります!

ぜひチェックしてみてください!

✅本授業の内容

1時間目 小学校における英語科の目標
2時間目 子どもに英語が身につかない3つの理由

筆者のプロフィール
・小学校教諭として11年間勤務
・専門分野:学級経営
・学級経営学会所属
・小学校における英語教育の難しさを現場で痛感
動画で視聴したい方はこちら♪

1時間目:小学校における英語科の目標とは

もうすでに、あなたも英語の授業を行なっているかもしれません。

では、

「小学校の英語科教育で目指しているものは?」

と聞かれたら答えられますか?

小学校における英語教育を語る前に、まずは小学校の英語教育の目標をはっきりさせておきたいと思います。

小学校段階の英語教育の目標
1、小学校段階では、音声を柔軟に受け止めるのに適していることなどから、音声を中心とした英語のコミュニケーション活動や、ALT(外国語指導助手)を中心とした外国人との交流を通して、音声、会話表現、文法などのスキル面を中心に英語力の向上を図ることを重視する考え方(英語のスキルをより重視する考え方)
2、小学校段階では、言語や文化に対する関心や意欲を高めるのに適していることなどから、英語を使った活動をすることを通じて、国語や我が国の文化を含め、言語や文化に対する理解を深めるとともに、ALTや留学生等の外国人との交流を通して、積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度の育成を図り、国際理解を深めることを重視する考え方(国際コミュニケーションをより重視する考え方) が考えられる。
すなわち、1の考え方が英語のスキルの向上を目標とするのに対して、2の考え方は、英語を用いて、言語や文化に対する理解、積極的にコミュニケ-ションを図ろうとする態度、国際理解を深めることを目標とするものといえる。

文部科学省のHPより

2つの目標のうち、2つ目は、「コミュニケーションを図ろうとする態度」や「国際理解」を深めることを目標としているので、今回は1の英語のスキル習得について考えていきたいと思います。

2時間目:子どもに英語が身につかない3つの理由

日本では、2008年から小学5、6年生を対象に外国語活動として英語教育が始まりました。

小学生から英語教育を始めて10年以上が過ぎました。

それでもなお、学校教育を通して英語を使いこなせるようになっている人はほとんどいない、というのが現状でしょう。

かくいう私も、書いたり読んだりする英語は得意でしたが、ペラペラ話せはしません。

つまり、使いこなせるレベルで英語を習得しているとは到底言えないのです。

では、どうして日本の学校の英語科教育では、英語を習得するに至らないのでしょうか。

圧倒的にインプットが足りていない

学校における英語教育では、圧倒的にインプットが足りていません。

英語を身につけるのに一番重要なのは、大量のインプットです。

インプットでまず英語の受信力が高められ、その後に発信力が獲得されていくからです。

私たちが日本語を習得してきた状況を振り返ってみましょう。

生まれて間もない頃は、もちろん何も話すことはできません。

しかし、両親からたくさん話しかけてもらい、たくさんの日本語を浴びてきました。

そして、大量の日本語に触れる中で、少しずつ聞き取れるようになり、単語を話せるようになります。

そして、少しずつ2語文、3語文、と文で話せるようになってきたのではないでしょうか。

それなのに、学校では、「話すこと」や「書くこと」に重点を置いた学習がなされています。

まず必要なのは、大量の英語に触れ、受信力を高めることなのです。

文法教育に重点を置いている

日本の子どもたちが(私たちも含め)英語を習得できていない背景に、「文法教育に重点を置いていること」が挙げられます。

言葉を使いこなすのに必要なのは、意識的に使用される文法知識ではなく、「シンタクス」という、「無意識の知識」だからです。

ここでも、私たちが日本語を習得してきたことを振り返ってみましょう。

私たちは、

「日本語では、まず主語を、そして目的語を、その後ろに動詞を、という順で話すんだよ」

幼児の頃、両親からこんな日本語の文法について教わってきたでしょうか。

私たちは、そんなことを教わらなくても、日常的に文法を気にせず日本語を使いこなしています。

これは、私たちが頭の中に日本語の「シンタクス」を持っているからであり、「シンタクス」は大量のインプットによって、自然と獲得されるものだからです。

日本語も習得する前から、英語を学ばせてもムダだという思い込み

現場では、

「日本語もままならない子に、英語を教えて何の意味がある?」

という声をよく耳にしました。

私も、そんな思いを持っていた教師の一人です。

でも、日本には多数のバイリンガルがいることもまた事実です。

両親ともに日本語で話しかけ、プラスαで英語教育をすることで、日本語の発達に影響が出ることはありません。

船津氏は本書の中で、

日本人の日本語の能力、コミュニケーション能力や表現力の低さを英語教育に帰する人がいますが、それは英語教育ではなく、国語教育の問題です。

しっかりと日本語教育を行い、その上で英語教育を行えば、日本語に優れ、さらに英語ができるバイリンガルに育ちます。

と述べています。

私たち小学校教育において、英語教育を行う立場の教師は、国語教育と英語教育をしっかりと分けて考え、正しい英語教育を行えば、バイリンガルの育成は可能である、という意識を持つ必要があるということです。

では、具体的にどうすればいいんだ!

その問いには、次回以降お伝えしていきます!

Hands holding finish word in balloon letters

本授業を最後までご覧いただき、本当にありがとうございます!!

いきなり、英語をポンと教えなさいと言われて、お困りの先生も多いことかと思います。

私もその一人でした。

この英語学習シリーズの授業を通して、少しでも先生方が現場でより効果的な英語教育の実践を行えるよう、サポートしたいと考えています!!

正しい知識と考え方を身につけた上で、どんどん行動、どんどん実践していきましょう。

そして、それを共に継続していきましょう!!

学ぶ意欲の高いあなた、そしてあなたの目の前の子どもたちが、笑顔で溢れる毎日を送れることを心から願っております。

1人では辛くなることも多いでしょう。

そんな時はまたここに帰ってきてください。
いつでも相談に乗りますよ。

先生自身、そしてクラスの子どもたちが、笑顔で毎日を送れることを願って。

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