✅このような悩みをお持ちではないですか?
・生徒指導の方法がよくわからない
・反発されそうで怖い
本授業では、あなたの生徒指導の悩みを解決します!
✅本授業の内容
2時間目:生徒指導は待ち伏せ
3時間目:伝える内容を準備しておけば怖くない
4時間目:生徒指導は最高のチャンス
今回は、以上の内容で授業を行います。
・小学校教諭として11年間勤務
・専門分野:学級経営
・学級経営学会所属
・ほぼ毎日定時帰りを貫く
1時間目:生徒指導で大切な3つのこと
「生徒指導3機能」という言葉をご存知でしょうか。
生徒指導を行う上で大切だとされている3つのことです。
2自己存在感を与える
3共感的人間関係を育む
1つずつ解説していきます。
自己決定の場を与える
生徒指導では、一方的に指導するのではなく、自分で今後の行動を決めさせる、ということが大切です。
自分自身の行動を振り返り、何が足りなかったのかを理解する。
そして、これからどうしていくことが大切かを自分で決めることで子どもの成長を促します。
この「自分で決める」ということがとても重要です。
教師が「〜しなさい!」と自分の考えを押し付けるような形で指導が終わってしまっては、子どもが自分で考えるという機会を奪ってしまいます。
問題行動の多くの場合、「自分の頭でしっかりと考えること」が足りていない場合がほとんどです。
1年生でも、6年生でも、多くの場合、「やってはいけなこと」は頭ではわかっています。
でもやってしまった。
この理解と行動との間の「考える」という行為が欠如しているのです。
生徒指導の際は、この「考えること」にフォーカスして指導を進めることが大切です。
自己存在感を与える
自己存在感とは、「自分は価値ある存在であるとの実感」です。
日常でも自己存在感を与える心がけは大切ですが、生徒指導の場面ではより大切です。
生徒指導の場面で子どもは
・自分はなんてダメなんだ
・またやってしまった
というように、自分を責める気持ちでいっぱいになります。
そんな気持ちを持ったまま指導を終わらせてはいけません。
自分のことを大切に思えない子はまた、自分の存在意義を確かめるかのようにまた問題行動を繰り返すからです。
指導する際は、しっかりと自分の行動を振り返らせ、自己決定をさせながら、
「今回は失敗しちゃったんだね。次は大丈夫!」
という姿勢で指導にあたりましょう。
「いつもいけないことをするダメな子」
ではなく
「今回は失敗しちゃったけど、いつものあなたなら大丈夫だと信じてるよ」
という思いを持つことが大切です。
確かに、指導する頻度が高い子にはそのような思いで指導することは難しいこともあるでしょう。
しかし、私たち教師の役割は、子どもたちの人格の完成を目指すことです。
子どもの人格そのものを否定するような指導は、いかなる場合でも避けましょう。
よくない行動に対しては、「行動を否定し、人格は否定せず」です。
問題行動をしてしまった子こそ、自己存在感が大切なのです。
共感的人間関係を育む
子どもの行動の裏には、必ず隠された「思い」があります。
その思いに寄り添い、共感することが生徒指導では不可欠です。
この「共感」がない教師に子どもは心を開かないからです。
私たち大人もそうではありませんか?
「あなたのクラスの子はどうなっているんだ!掃除もろくにしないで!日々の指導に問題があるんじゃないか?」
と言われたらどうでしょう。
「日頃の苦労も知らないくせに!」と心を閉ざすのではないでしょうか。
私なら固く心を閉ざしてしまいます笑
でも、
と言われたらどうでしょう。
日頃掃除の様子が気になっているよ、というメッセージは伝えつつ、日頃の苦労に共感してもらっているので、前の例より受け入れやすく感じているのではないでしょうか。
確かに、指導中反抗的な態度を見せたり、なかなか思いを話さないこともあるでしょう。
でも、「あなたの気持ちを理解したい」という姿勢は必ず伝わります。
指導する、というよりかは子どもの気持ちに共感し、共に今後の行動を考える。
それが本当の生徒指導のあるべき姿ではないでしょうか。
一度の指導でうまくいかなくても、日々共感しようという姿勢を見せ続けることが子どもたちの心の扉を少しずつ開けていくのです。
2時間目:待ち伏せの生徒指導
毎日、指導しないといけないことがあると疲れちゃいますよね。
ここでは、子どもたちに学級経営を行う上で大切にしたいことを伝えるために、
「待ち伏せの生徒指導」
について解説します。
学級経営は4月が勝負。
4月にいかに子どもたちと学級経営のビジョンを共有できるかが、1年間の学級経営の在り方を決める、と考えています。
そこで、あなたが伝えたいことを伝えるチャンスとなる場面を「待ち伏せ」するのです。
例えば、私は学級経営の軸に「自治」という考え方をおいています。
いかなる場面でも、自分たちで考えて、行動して欲しいと願っているからです。
そこで、「自分たちで考えて行動できていない場面」をあえて待つのです。
私は初めての体育の授業の際に、この「待ち伏せ」をよく使っていました。
これまで担任してきたクラスの大半は、初めての体育の際、チャイムがなったにも関わらず何をしていいかわからず、おしゃべりをしたり遊んだりしていました。
そこで、体育を中断し、全員を教室に帰らせます。
そして、なぜ体育を中断したかを考えさせます。
そして、自分たちがどう行動すべきだったかを考えさせます。
子どもたちからは、
「自分たちで準備体操を始めておけばよかった」
など様々な意見が出てきます。
最後に、「いかなる場面でも、自分たちで考えて行動できるクラスになって欲しい」という私の願いを短く伝えて終わります。
すると、次の時間以降は、自分たちでチャイムがなる動き出せるクラスに少しずつ成長していきます。
確かに、場当たり的に指導しなければならない場面も多々あることでしょう。
しかし、4月にこの「待ち伏せ」生徒指導を行うことで、子どもたちと学級経営に対するビジョンの共有がなされ、その後の学級経営がスムースにいくことは言うまでもありません。
あらかじめ伝えたいことを持った状態で子どもたちを観察して、「ここぞ」というときに指導をします。
他にも、これは4月のうちにみんなに伝えておきたいな、というものを考えておいて、それを伝えるチャンスを逃さない。
問題行動が起こった時に場当たり的に指導するのではなく、伝えたいことが先にあり、その最適な場面を見つけたら、活用する。
指導するチャンスを待ち伏せすることで、「しめしめ!」と心に余裕を持って指導ができるようになります。
結果的に、生徒指導する場面も減っていくことが多いでしょう。
ただ、待ち伏せの生徒指導を行うには、まず明確な「学級経営の軸」を持っていることが前提です。
あなたの学級経営のビジョンがまだ明確でないなら、ぜひこちらの授業をチェックしてみてください。
あなたの学級経営がより、くっきりとイメージできるようになりますよ。
<後編に続く>
本授業を最後まで受けてくださり、本当にありがとうございます!!
受けてくださったあなた、そしてあなたの目の前の子どもたちが、笑顔で溢れる毎日を送れることを心から願っております。
1人では辛くなることも多いでしょう。
そんな時はまたここに帰ってきてください。
いつでも相談に乗りますよ。
先生自身、そしてクラスの子どもたちが、笑顔で毎日を送れることを願って。
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