✅このような悩みをお持ちではないですか?
・自分でも話すのが下手だな、と思ってしまう
・子どもが話を聞きたくなるコツを知りたいな
本授業では、このような悩みをお持ちの先生へ、「子どもが聞きたくなる話し方のコツ3選」を紹介します!
✅本授業の内容
2時間目:コツ②心の矢印今どっち
3時間目:コツ③話す力は聴く力
今回は、以上の内容で授業を行います。
✅筆者のプロフィール
・小学校教諭として11年間勤務
・専門分野:学級経営
・学級経営学会所属
・話で子どもを惹きつけるのが得意
・「授業・話がおもしろい先生」と好評を博す
1時間目:コツ①「あなたに関係のある話だよ」と前置きする
子どもに自分の話を聞いてほしいと思うのなら、子どもに「あなたたちに関係のある話だよ」という前置きをすることをおすすめします。
人は、自分に関係のない話を、注意を向けて聞くことは難しいからです。
つまり、自分の話したいことを、そのまま話してはいけないのです。
例えば、あなたが算数の「割合」の授業をする場面を思い浮かべてください。
授業の冒頭で、以下のような話をして授業に入ります。どちらの方が聞きたい!と思うかを考えながら読み進めてください。
さあ、あなたが子どもならどちらの方が「よしっ!やるぞ!」と思いますか。
多くの方がBを選ぶのではないでしょうか。
AもBも「今から割合の勉強を始めますよ」という同じ内容を伝えています。
しかし、Bの方が「割合」の学習への意欲が高まるのではないでしょうか。
つまり、もっと「聞きたい」「学びたい」という気持ちに繋がるのです。
それはなぜか。
Bの方が、「お得に買い物ができる。そして、自分のお小遣いが増える。」という自分に関係のある話だからです。
さらに、みなさんは、長い話より、短い話の方が聞きやすいと普段思っていませんか?
今回の場合、文章量で言うと、Bの方が長いです。
それにも関わらず、Bの方がより「聞きたい!」と言う気持ちを高めます。
それくらい、「自分に関係がある話」は聴き手にとって聞く力を高める効果があるのです。
確かに、相手に関係のある話をするためには、準備が必要です。
毎回毎回、相手に関係のあるような例を準備して話すことは難しいかもしれません。
しかし、「相手に関係がある、と思ってもらえるように話そう」ということを日常意識し続けることで、そのうち無意識にそのような話し方が身に付きます。
日常会話の中でも、意識して取り組んでみることで、少しずつ相手が聞きたくなる話し方ができるようになるのです。
2時間目:コツ②心の矢印今どっち
話す時には、常に「心の矢印今どっち?」という問いを自分に投げかける意識を持ちましょう。
これは前時にもお伝えしてきたことです。
あなたは話すのが上手くなりたくて、本授業をご覧になっていると思います。
話すのが上手い、ということは相手に自分の思いを伝えるのが上手い、ということですよね。
相手に思いを伝えるためには、相手に意識を向けて話さなければならないからです。
「緊張する」「うまく話せるかな」「自信ないなぁ」
という自分へ向いている心の矢印を
「今の言葉、理解できているかな」「あっ、ちょっと不安そうな表情をしているな」
というように聴き手へ心の矢印を向けること。
これが、上手く話すためのコツの2つ目です。
確かに、これも簡単にできるようにはなりません。
だからこそ、日常的に意識して練習に取り組む必要があるのです。
話すことは技術です。
技術は練習すれば必ず上達します。
3時間目:コツ③話す力は聴く力
復習:話す力と聴く力は振り子の原理
話す力を向上させるために、もっとも手っ取り早い方法は、聴く力を向上させることです。
人は、自分の話を聞いてくれる人の話を聞こうと思うからです。
以前の授業でも紹介をしましたが、例えば自分の意見を普段全く聞いてくれない上司がいたとしましょう。
と思うのではないですか?
返報性の法則
本授業を最後までご覧いただき、本当にありがとうございます!!
「人前で話す職業」である先生方の中でも、「話すのが苦手」と感じている先生はたくさんいます。
しかし、それは「苦手」なのではなく、まだちゃんと学んでいないし、練習していないからに過ぎません。
今回お伝えした「子どもが聞きたくなる話し方のコツ3選」は、どれも「相手の立場に立って考える」という話し方の本質に迫るものです。
本質である分、一朝一夕で身につくものではありません。
スポーツ同様、正しい知識と考え方を身につけた上で、どんどん練習していくことが大切です。
そして、それを共に継続していきましょう!!
学ぶ意欲の高いあなた、そしてあなたの目の前の子どもたちが、笑顔で溢れる毎日を送れることを心から願っております。
1人では辛くなることも多いでしょう。
そんな時はまたここに帰ってきてください。
いつでも相談に乗りますよ。
先生自身、そしてクラスの子どもたちが、笑顔で毎日を送れることを願って。
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