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【効果倍増】今すぐ授業で使える科学的に正しい3つの学習法【経験則で教えいていてはだめ】

学級経営

このような悩みをお持ちではないですか?

・私が授業で行っている学習法って正しいのかな

・子どもたちの学習が、より定着する学習法ってないかな

・子どもたちに正しい学習方法を教えてあげたいな 

本授業では、このような悩みの解決をサポートします! 

また、本授業は、前時の続編となります。

前時の授業をまだ受けられていない方はぜひこちらをお先にご覧ください!
https://classmanagement.tech/true_learning_method/

本授業では、具体的に科学的に効果的と証明された学習法について解説していきます。 

前時の授業を元に、現在授業中に行なっている学習法を見直し、今回の授業を元に、新たな授業をデザインする。 

そして子どもたちは生涯使える学習法を身につけ、大人へと育っていく。

そんな未来を夢見て、本授業を始めます。 

本授業の内容

【効果倍増】今すぐ授業で使える科学的に正しい3つの学習法【経験則で教えいていてはだめ】

1時間目:教えるつもり学習法

2時間目:ウォズニアック法

3時間目:知っていること書き出し法

今回は、以上の内容で授業を行います。 

筆者のプロフィール
・小学校教諭として11年間勤務

・専門分野:学級経営
・担任する学級では、毎年、学力テストの結果で大きく国や地域の平均を上回る
・学力を定着させるコツを地域の研修会で発表した経験有り
・ほぼ毎日定時帰りを貫く(もちろん仕事もちゃんとやってます笑)

【効果倍増】

今すぐ授業で使える科学的に正しい3つの学習法【経験則で教えいていてはだめ】

私たち小学校の教師は、これまで自分が教わってきた学習方法をそのまま教室で行っていることが多いです。 

あなたが、教室で普段子どもたちにさせている学習方法で、科学的に根拠を持って正しい勉強法だ、と説明できるものはいくつありますか? 

残念ながら、私は1つもありませんでした。 

経験則で授業を行ってきたからです。

 子どもたちには、大人になってからも使える学習法を身につけさせてあげたい。 

こんな思いに駆られ、学習法に関する書籍を何冊も読みました。

その中で、学校現場でも使いやすいものをピックアップし、私なりにアレンジを加えた形で解説します。 

今回も、この書籍を参考文献として、解説していきます。

 
最短の時間で最大の成果を手に入れる 超効率勉強法 [ メンタリストDaiGo ]
より詳細に学びたい方はぜひ一読して見てください。

 

1時間目:教えるつもり学習法


本授業で紹介する、科学的に効果的とされる学習法1つ目は「教えるつもり学習法」です。
 

「毎回、誰かに教えないといけないの?」

と感じた方は安心してください。

実際には誰かに教えなくても「教えるつもり」で学習しただけで、効果が得られます。

 2014年、ワシントン大学の研究です。

学生たちを2つのグループに分けました。

1、「この後にテストがある」と思いながら勉強する

2、「この後で他の学生に教えなければならない」と思いながら勉強する

「他の学生に教えなければ」と思いながら学習したグループは、内容を正確に思い出す確率が28%も高く、特に重要な情報ほど記憶に残っていたのです。

これは、「他の学生に教えるつもり」になったことで、学習への姿勢に主体性が高まったことが理由です。 

小学校現場では、実際にペアや班で実際に説明し合う時間を取ることを予告しておき、学習に入ります。 

そうするだけで、子どもたちの学習へ向かう意欲は高まるのです。 

例えば、私も算数の時間に、子どもの中から特に大切な考え方が出てきた時に、「この考え方は後でお互いに説明し合ってもらうよー」と予告します。 

すると、子どもたちは、「もう一度、聞きたい!」「ここがよくわからないから教えて欲しい!」と前のめりになります。 

全員が、「自分で説明できそう!」と思うところまで全体で話し合わせ、その後ペアや班で説明し合います。

たとえ、そこでうまく説明できなくてもいいのです。 

うまく説明できなかったところ=まだ理解が薄いところ 

なので、ここが自分で掴めるだけでも効果は大きいです。 

あとは、もう一度理解が薄かったところを納得いくまで友だちに説明してもらえば良いのです。 

この手法は、教科を問わず活用できるので、汎用性が高い学習方法の一つです。

私も、活用することが多い学習法の一つです。 

2時間目:ウォズニアック法


これは、研究者の
ピョートル・ウォズニアック科学的に効果があると実証した復習法です。 

人間の脳は、うまくできていて、不要な記憶は忘れるようにできています。 

実際に、日常触れる全てのことをインプットしようとすると、脳のキャパシティーはいずれオーバーすることになるでしょう。 

さらに、脳は過去の辛い出来事なども忘れるようにできています。 

時間が経つと、辛い記憶も少しずつ薄らいでいきます。 

もし、辛い記憶を忘れることができなければ、人間は生きてはいけないでしょう。

しかし、脳は私たちが学習などの「覚えておきたいこと」も区別することなく忘れてしまうので工夫が必要なのです。 

そこで、ウォズニアックは、過去の膨大なデータをもとに、復習を行う効果的なタイミングを見つけ出しました。

・最初の復習は1〜2日後に行う。

・2回目の復習は7日後

・3回目の復習は16日後

・4回目の復習は35日後

・5回目の復習は62日後

この復習法は、人の記憶が90%減少するタイミングを狙っています。

あくまで目安なので、もちろん個人差は有ります。

人間の記憶が薄れていく平均値をベースに組み立てられたものなので、目安を子どもたちに伝えて、あとは自分で効果を試しながら日々の学習に取り入れるよう指導していきます。

 もちろん、全ての教科、単元でこの復習法を取り入れることは難しいかもしれませんが、 

特にクラスの子たちがつまずきやすい内容や単元に絞って、ウォズニアック法を取り入れると、授業の中でもかなり効果的に復習を行うことができます。

この目安を知っているかいないかで、長い目で見た時には学習の定着に大きな差が生まれるはずです。

3時間目:知っていること書き出し法


本授業最後に紹介するのは、「知っていること書き出し法」です。

これは、新しいことを学ぶ際にも、復習する際にも活用できる便利な学習法です。 

これは、ハーバード大学が効果を確認した技法で、次のようなステップで行います。

1「学習する内容について、すでに自分が知っている知識はないかな?」と考える

2思いついたことを全て書き出す

社会科の歴史で、「織田信長」についての学習を例に挙げて考えてみましょう。 

新しいことを学ぶ時の活用法

これから新しく、「織田信長」について学ぶ子どもたち。

まず、「織田信長」について、知っていることをイメージさせ、4〜5分ほど時間をとり、ノートに思いつくことを全て書き出させます。 

もう書けない、というところまで書き切ると、そこに書けなかったことが、その子が新しく出会う学習内容なのです。 

事前に、自分の知識を書き出して把握しておくことで、「これは知らなかったことだからチェックしておこう」などと、自分にとって大切なポイントをより把握しやすくなります。

授業後は、初めに書き出せなかった、新たな知識に絞って復習をしていけば良いのです。

よく授業で、「ここは大切だから線を引いておこう」という声かけを耳にします。 

しかし、本当に覚えておくべき大切なところは、子ども1人1人違うのです。

つまり、一斉授業で、全員一律に大切なところに線を引かせる、というのは正しくない学習法なのです。 

復習するときの活用法

すでに「織田信長」について学習し、復習する子どもたち。 

私はこの復習する際によく、「知っていること書き出し法」を活用していました。

ウォズニアック法と組み合わせて、ベストなタイミングで、効果的に復習することが可能です。

 やり方は同じで、ノートに「織田信長」について覚えていることをひたすら書き出します。

4〜5分後に、これまでにまとめたノートや教科書を見て、自分が書けたこと(覚えていたこと)と、書けなかったこと(忘れていたこと)をチェックします。 

大切なのは、忘れていたことをもう一度インプットし直すことです。 

「あ〜、これ書けへんかったわ〜!」悔しい思いをしながら、書けなかったことに線を引いておきます。

悔しい思いをすることで、忘れていたことをより脳に印象付けることができます。

 これを繰り返していくうちに、自分のノートや教科書は

「自分が忘れていたこと」 

に線がたくさん引かれた、世界に1冊だけのオリジナル参考書に変身していきます。 

自分で復習する時には、線が引かれているところに絞って復習すれば良いのです。 

 

小学校の現場でも、経験則で取り入れられている学習法が非常に多いと感じます。

 

私たち教師が、科学的エビデンスに基づいた”evidenced education”を行なっていくことが、学級経営でも、学習指導でも重要です。

ここ「となりの学級経営」では、エビデンスに基づいた、本質的な内容を発信し続けます。

授業も学習も、学級経営の一部です。

学校教育の目標は「人格の形成」にあるからです。

あなたの学級経営がより充実することを願っています。 

学級経営についてはこちらの授業もぜひご参照ください!

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本記事を最後まで読んでくださり、本当にありがとうございます!!

読んできださったあなた、そしてあなたの目の前の子どもたちが、笑顔で溢れる毎日を送れることを心から願っております。

1人では辛くなることも多いでしょう。

そんな時はまたここに帰ってきてください。
いつでも相談に乗りますよ。

先生自身、そしてクラスの子どもたちが、笑顔で毎日を送れることを願って。

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