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【その指導、無意味!】ひらがな添削指導【大切なのは〇〇】

実践編

このような悩みをお持ちではないですか?

・ひらがなの字形を取れない子がいるが指導方法に困っている
・字形や文字のバランスをどこまで指摘したらいいのかわからない
・ひらがな指導をどうすればいいのか基準がわからない

本授業では、大阪の公立小学校で1年生の担任をしておられる20代の女性の先生から寄せられた質問にお答えします。

質問の内容は以下の通り。

ひらがなの宿題の添削についての質問です。
努力はしているのですが一向に字形が整わない子がいます。
ずっとやり直しをさせるのもかわいそうに思うのですが、その子だけ甘くするのは
その子のためにもならないように思って、どう考えたら良いかわかりません。

あなたなら、この質問にどう答えますか?

アウトプットも兼ねながら、本授業をお楽しみください(^^)

動画で視聴したい方はこちら♪


本授業の内容

1時間目:ひらがな指導で大切なのは〇〇
2時間目:支援の平等と公正
3時間目:正解主義から〇〇主義へ【具体的指導法】

以上のような内容で授業をお届けします。

✅筆者のプロフィール
・小学校教諭として11年間勤務
・得意分野は?と聞かれたら「学級経営」と即答
・日本学級経営学会所属
・学級経営の軸は「自治力のあるクラス」
・現在、京都府公立小学校ICT活用アドバイザー

1時間目:ひらがな指導で大切なのは〇〇

ひらがな指導で大切なのは、字形が取れていないことを指摘し続けるのではなく

成長を実感させてあげること

です。

できていないこと、間違っていることを指摘され続けると、やる気が低下し、前向きに学習に取り組むことができなくなるからです。

テレサ・アマビール氏の「マネージャーの最も大切な仕事」の中で、モチベーションを維持し、物事に取り組み続けるためには「こまめな進捗を実感させてあげること」とあります。


 

ミスやまちがいを指摘するのではなく、成長を実感させてあげることが大切だよね、ということです。

確かに、教える立場として字形にこだわる気持ちもわかります。

しかし、その子の成長という長期視点で見たときに字形を整えるのをこだわることにどれくらいの意義があるでしょうか。

人間誰しも苦手なものはあります。

不器用さゆえに字形を取るのが難しいのであれば、PCやタブレット入力で文字を書く方向で生きていくことも十分に可能です。

少しずつ書けるひらがなが増えてきた
努力を積み重ねてきた

字形や美しさという些細なことにこだわってその子の意欲や自己肯定感を削ぐより、成長を実感させてあげることが大切です。

2時間目:支援の平等と公正

ずっとやり直しをさせるのもかわいそうに思うのですが、その子だけ甘くするのは
その子のためにもならないように思って

次は、質問の中の上記のようなお悩みにお答えします。

このお悩みは、下記の絵を見ると解決するのではないでしょうか。


引用:https://www.bizmentor.jp/blog/210223a

絵の台が子どもへの支援だと考えてください。

左は、台を同じ数だけ与えているという点では「平等」でしょう。

しかし、一番背の低い子は高さが足りず、野球の試合を観ることができていません。

つまり、平等な支援が「野球の試合を観る」という目的を達成する上では「不平等」となっています。

一方右の絵。

これは、「背の高さ」という実態に合わせて与える台の個数を調整しています。

目的は「野球の試合を観られるようにすること」。

個々への支援は異なるものの、この目的を全員が達成することができています。

ひらがなの指導について考えてみると、質問者さんの視点は左の絵の「平等」に寄っていることがお分かりでしょうか。

ここでの子どもたちの目的は「ひらがなを書けるようになること」ですよね。

この目的を達成するために必要な支援は1人1人異なるはずです。

字形を取ることが苦手な子に、字形が取れるまでやり直しさせることは結果として、学ぶ意欲を削ぎ、ひらがな習得という目的達成を遠ざけます。

では、具体的にどう支援すればいいのでしょうか。

3時間目:正解主義から〇〇主義へ【具体的指導法】

具体的な支援を行う際、正解主義から修正主義へという意識を持っておくことがとても重要です。

日本の教育では、1回で正解を出すことを求められ、子どもたちは失敗することを過度に恐れます。

まずはこの負の連鎖を断ち切る必要があるからです。

1回で正解を出すことよりも、まちがいを受け入れ修正していくことの方が重要です。

子どもたちにとって、学校での学習は新しいことばかりなので挑戦の連続です。

その中ではもちろん失敗もたくさんするでしょう。

そこで過度に失敗を恐れていては新しい学びが得られません。

私がひらがなや漢字のノート指導で実際に行っていた方法を紹介します。

これらのことを子どもたちにも伝え、ノートチェックをしていました。

宿題をやって、ノートを出している時点でまずは全員花丸!

そして、字がうまいか下手かではなく「丁寧に書いているか」を基準にみます。

もちろん、習字を習っていて美しい字が書ける子はその努力も認めてあげれば良いでしょう。

間違えている字は消さずに、赤で正しく修正します。

すると、自分の間違いと正しい字を見比べることができ、より定着が図れます。

ノート指導にお困りの先生は、参考にしていただけたらと思います。

Hands holding finish word in balloon letters

本授業を最後までご覧いただき、本当にありがとうございます!!

ひらがなの宿題の添削についての質問です。
努力はしているのですが一向に字形が整わない子がいます。
ずっとやり直しをさせるのもかわいそうに思うのですが、その子だけ甘くするのは
その子のためにもならないように思って、どう考えたら良いかわかりません。

まとめとして、この質問への回答を整理します。

◯大切なのは字形を整えることではなく、成長を実感させてあげること
◯努力をしていることを認めること
◯子ども1人1人の実態をよく把握した上で、その子に合った支援をすること

が大切です。

今回の授業が皆さんのクラスの子どもたちの少しでも役に立てることを願っております。

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