✅先生の悩み
・クラスに自己肯定感の低い子が多い ・自分も友だちも大切にできない子がいる ・子どもたちの自己肯定感を上げる方法を知りたい
学級経営をされていて、このようなお悩みをお持ちの先生も多いのではないでしょうか。
✅本記事の内容
自己肯定感が低い子が多い理由 【真実】子どもたちの自己肯定感を上げる革命的方法【自分のことを大好きに】 今から始めるワーク3選 まとめ
本記事では、以上のような内容で解説していきます。
・小学校で11年間、全力で学級経営に向き合う
・学級経営学会所属 学級経営を「理論と実践の往還」に基づき研究を深める
・担任したクラスで不登校0人
・前年度不登校気味だった子を担任し、全員不登校解消
・教師を辞めようと毎日考えるほど、子どもとの関係作りに悩んだ年もあるが、 試行錯誤して乗り越えた経験を持つ
・アドラー心理学を考え方の軸に据えて実践
このような私が、11年間の教師人生で培ってきた、経験と叡智を込めて解説していきます。
自己肯定感とは
自己肯定感とは、「ありのままの自分を受け入れ、尊重する感覚」とあります。
つまり、自己肯定感は「感覚」なので、自分自身で創り上げたものなのです。
自分自身で創り上げたものは、自分の力で変えられます。
本記事では、「自己肯定感は自分の力で上げられる!」という視点で、子どもたちが自分の力で自己肯定感を上げていけるという、これまであまり紹介されてこなかった方法を私の実践をもとに解説します。
この記事を読んでいただくと、子どもたちだけでなく、あなた自身の自己肯定感も上がります。
ぜひ、楽しんでください🌟
自己肯定感が低い子が多い理由
子どもたちの自己肯定感が低いのは、「目の前の大人たちの自己肯定感が低いから」だと考えています。
日本の大人の自己肯定感は世界7ヵ国と比べても最下位です。
» https://www8.cao.go.jp/youth/whitepaper/h26gaiyou/tokushu.html
世界的に見て、先進国の中でも日本人は自己肯定感がすごく低いと言われています。
これには様々な背景がありますが、ここでは割愛して、目の前の子どもたちに視点を戻します。
子どもたちは目の前の大人を見て、無意識のうちに自分像を創り上げています。
「となりの学級経営」では、ミセス=パンプキン氏の言葉を少しアレンジして、
「子どもは教師の言うことは聞いていない。教師の行動を見て真似するのだ」
と何度もお伝えしてきました。
私たち大人は胸を張って「自分のことが大好き!」と言えるでしょうか。
「自分のこと大好き!」ということに違和感を感じるのは私だけではないと思います。
これは「自分のことが大好き!」と言える大人が少数派であることを示しています。
子どもたちは、そんな大人たちの姿を見て、今の自分像、そして未来の自分像を創り上げているのです。
確かに、子どもたちの自己肯定感が低いのは、「目の前の大人たちの姿」という要因だけではないでしょう。
しかし、その他の要因となる子どもたちの家庭環境や、生育歴は、私たちに変えることができません。
私たち教師にできるのは、まずは「自分自身の自己肯定感を上げること」、そして「その姿を見せること」。
これを起点として、さらに学級という場で様々な自己肯定感を上げるアプローチをしていくことではないでしょうか。
【真実】 子どもたちの自己肯定感を上げる革命的方法 【自分のことを大好きに】
子どもたちの現状を知る
まずはクラスの子どもたちの自己肯定感が今どのような状況にあるのかを知る必要があります。
自己肯定感をチェックできるものはいくつもあるのですが、今回は私が使ってみた中で、おすすめのものを紹介します。
あなたもぜひ、ご自身の自己肯定感のレベルをチェックしてみてください。
「自己肯定感チェックシート」①
タブレットが1人1台あるならば、Webで即座に実施が可能です。結果もすぐにわかります。
タブレットがなければ、本ページを印刷して、筆記形式で記入させても実施可能です。
「自己肯定感チェックシート」②
こちらもWebで即座に実施が可能です。本記事参考文献の、「自己肯定感の教科書」の筆者が作成したものです。こちらは大人むけの質問になっていますので、先生方大人用にご活用ください。
他にも教材会社から購入、実施可能なQ―Uテストもあります。より学級の詳しい状況を把握したい方は活用してみてください。
子どもたちの現状が把握できたら、いよいよ子どもたちの自己肯定感を高める実践に移っていきましょう。
教師の自己肯定感を上げる
子どもたちの自己肯定感を上げるには、まずは教師の自己肯定感を上げることが不可欠です。
日常多くの時間をともに過ごす教師がまず「自分大好き!」と思えること。
ミセス=パンプキン氏の言葉の通り、子どもたちは大人の行動、在り方をみているからです。
想像してみてください。
毎日、子どもたちの前に立つ先生が、「自分のこと大好き!」「ありのままの自分を受けれて」楽しそうに毎日過ごしていたら。
子どもたちも必ず影響を受けます。
逆も然りです。
「子どもの自己肯定感を上げる方法」と見出しに書きましたが、私たちは直接子どもの自己肯定感を上げることはできません。
正しくは、教師がまず自己肯定感を上げて、ありのままの自分を受け入れる。
その結果、子どもたちも影響を受けて、自分を受け入れられるようになる、ということです。
これが、子どもたちの自己肯定感を上げていく上での土台となります。
この土台を整えた上で、様々な実戦でさらにアプローチをかけていけばいいのです。
今から始められるワーク3選
ここでは、参考文献「自己肯定感ノート」で紹介されているワークの中から、大人も子どもも一緒に行える、「自己肯定感を上げるワーク」3選を紹介します。
本を購入すると、Web上で、無料でワークシートがダウンロードできます。
私はこれを印刷して、そのまま子どもたちと使っていました!
そして、クラスの子どもたち一緒に、毎日楽しみながらやっていました。
ぜひ、子どもたちを巻き込んで取り組んでみてください。
自己肯定感を上げるワーク①「エクスプレッシブライティング」
今感じている負の感情やストレスに思っていることをひたすら書き出す、というワークです。
何を書いてもO Kです!ネガティブな思いを全て吐き出しましょう!
私は、子どもたちとこのワークに取り組んだら、くちゃくちゃに丸めて、ゴミ箱に捨てていました。
ネガティブな感情を、ゴミ箱にポイ!です。
自己肯定感を上げるワーク②「スリーグッドシングス」
1日3つ、「今日のよかったこと」を書き出します。なるべく3分以内で書き上げるようにします。
いつもよりちょっとだけ外に目を向けた出来事がおすすめです。
まずは、3週間続けてみましょう。
自己肯定感を上げるワーク③「いいことした日記」
あなたがその日したいいことを書き出してみましょう。どんな小さなことでも構いません。
3週間続けてみましょう。
ここでは、何事も習慣化するには約21日かかる、という統計をもとに、「3週間続けよう」というフレーズが出てきます。
1人では普段、続けることに挫折してしまいがちな人も、誰かと一緒なら継続しやすくなります。
それは子どもたちも同じ。
とにかく行動を継続すること。
自己肯定感を上げるには、これが大切です。
まとめ
本記事では、「自己肯定感が低い子が多い理由」をまず考え、まずは私たち大人が自己肯定感を上げる必要があると解説してきました。
これを土台にして、子どもたちと一緒に、今から始められる具体的なワーク3選を紹介しました。
本サイト、「となりの学級経営」で常に一貫してお伝えしていること。
それは、「正しい考え方を身につけた上で、とにかく、行動し続けることが大切」だということです。
学級経営に関する正しい考え方については、以下の記事にまとめていますので、合わせてぜひお読みください。
https://classmanagement.tech/class_management_good_teacher/
<参考文献>
本記事は、中島輝さんの「自己肯定感の教科書」、「自己肯定感の教科書」という2冊を参考にしています。
よかったら、合わせてご覧ください。
「自己肯定感の教科書」
「自己肯定感ノート」
学級経営もそうですが、自己肯定感を上げることは、大人にとっても、子どもにとっても長期戦です。
1人では辛くなることも多いでしょう。
そんな時はまたここに帰ってきてください。
いつでも相談に乗りますよ。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
先生自信、そしてクラスの子どもたちが、笑顔で毎日を送れることを願って。
InstagramやTwitterでも学級経営の情報を発信しているので、この記事を有益だと感じた方はぜひ
フォローお願いします🌟
励みになりますので、コメントもお待ちしております!!
コメント