✅このような悩みをお持ちではないですか?
・保護者とうまく話せるか不安
・どんな準備をすればいいのか知りたい
学期末といえば、個人懇談がありますよね。
特に初任者の先生は学校での個人懇談って初めてですよね。
顔合わせを兼ねた家庭訪問よりも、成績の話や友だち関係のことなど、1学期の総括的な話もしないといけません。
本授業では、どのような話をすれば良いのか、という内容はもちろん、個人懇談に臨む心構えもお伝えします。
本授業を通して、あなたの不安が少しでも軽くなることを願っております。
✅本授業の内容
1時間目:不安の正体は〇〇
2時間目:個人懇談に臨む心構え〜〇〇〇をプレゼント〜
3時間目:10分間でいかに保護者を〇〇にするか
以上のような内容で授業をお届けします。
あなたは〇〇のうち、いくつわかりますか?
〇〇に当てはまる言葉を予想しながら本授業をお楽しみください!
✅筆者のプロフィール
・小学校教諭として11年間勤務
・得意分野は?と聞かれたら「学級経営」と即答
・日本学級経営学会所属
・学級経営の軸は「自治力のあるクラス」
・毎年130号を超える学級通信を発行
1時間目:不安の正体は〇〇
あなたは今個人懇談を控えていて、何かしらの不安があるから本授業を見てくださっているのだと思います。
不安の正体は、ズバリ
見通しを持てないこと
です。
1学期を振り返るだけでも、様々な場面で不安を感じてきたのではないでしょうか。
例えば、学級開きに始まり、初めての家庭訪問や授業参観、学級懇談会・・・。
それらに感じてきた不安の正体は、
「どうしたらいいかわからない」
「うまくいくかな」
などのどういう結果になるか分からないという、漠然とした見通しの持てなさが原因だったと思います。
確かに、子どもとの関係がうまくいっていないから、とか人見知りだから、など様々な理由があるでしょう。
でもそれらは全て、「どういう結果になるか分からない」という未来への不安に行き着くはずです。
本授業では、個人懇談に向けて、しっかりと見通しを持てるよう、心構えから、具体的に何を話せばいいのかまでをしっかりとサポートいたします。
ぜひ最後までご覧いただき、あなたの不安を解消していってください。
2時間目:個人懇談に臨む心構え〜〇〇〇をプレゼント〜
個人懇談に向けて不安を感じているのは、実はあなただけではありません。
「他に一体誰が不安を感じているの?」
と感じるかもしれませんね。
あなたの他に不安を感じている人。
それは保護者です。
だから、個人懇談では保護者に安心感をプレゼントすることがとても大切なのです。
保護者も、先生とは家庭訪問で初めて話した以来お話をする、という方も少なくないでしょう。
しかも、我が子が学校でどのように過ごしているのか、保護者には日常の様子がほとんど見えません。
「他の子どもに迷惑をかけていないかな」
「勉強ちゃんとついていけているかな」
「先生とはうまくやれているかな」
「毎日楽しく過ごせているかな」
保護者の我が子に対する心配、不安は挙げ出すときりがありません。
だからこそ、
個人懇談では保護者にたくさんの安心感をプレゼントする
そんな心構えで、個人懇談に臨みましょう。
確かに、保護者にとっては少し耳が痛い話をしないといけないこともあるでしょう。
しかし、どのような子の保護者であっても、「安心感」をプレゼントする、という基本姿勢はかわりません。
課題を伝えた上で、一緒にお子さんのために協力していきましょうね。
そんな暖かいメッセージが伝われば、きっと保護者は安心するはずです。
このような心構えを持つと、どんな内容を個人懇談時にお話すれば良いかが見えてくるのではないでしょうか。
3時間目:10分間でいかに保護者を〇〇にするか
個人懇談では、保護者に安心感をプレゼントする、という心構えが大切だと述べてきました。
つまり、個人懇談では10分間でいかに保護者を「笑顔」にできるかが大切です。
人は笑顔になると、幸せホルモンが分泌されるので、結果として
「この先生になら任せても大丈夫だ」
「この先生なら信頼できそう」
という感情を保護者は抱きます。
では、具体的にどのような話をすればいいのかをまとめます。
→なぜそう感じたかあなたの感情も伝えましょう
・4月から見てきて、成長を感じるところ
→どんな些細なことでもOK。
・その子の一番尖っている長所
→ここを伸ばしていけばいい!という良いところ
私はこのようなことを中心に話をしていました。
具体的な場面を取り上げて、詳しく話せるようにしておきます。
そして、余程でない限り、その子の課題(直した方がいいかな?というところ)については一切話しません。
なぜなら、その子の課題なんて、生まれた時から見守ってきた保護者が一番よくわかっているからです。
そして、大きな課題であればあるほど、個人懇談で伝えたからといって、その子の状況って大きく改善されることはほぼありません。
せっかく忙しい時間の合間を縫って、学校にきてくださったのに、
「あなたのお子さんはこういうところがダメなんですよ」
なんて言われたら誰だって嫌でしょう?
私たちが勇気を持って伝えたところで、
「そんなの言われなくてもわかってる。」
と感じて終わりです。
だからこそ、個人懇談では、できるだけたくさんその子、そして時には頑張っておられる保護者を勇気づけて、
これからも一緒に頑張っていきましょう!
そんなメッセージを贈れた方が、長い目で見た時には、保護者にとっても、子どもにとっても、そしてあなたにとっても、良いのではないでしょうか。
確かに、特別支援的な内容であったり、いじめに関することなど、すぐに保護者に伝えて改善、対策を練らないといけなこともあるでしょう。
しかし、このような場合でも、1つの課題を伝えたら、その何倍もプラスのことを伝えられるようにしましょう。
私はよく「3:7の法則」と名付けて、10分間の中で、3分間課題などのマイナスな話をしたら、後の7分間はその子のいいところをシェアする時間にすることを大切にしていました。
個人懇談は、1学期の子どもの頑張りを伝え、あなたが見つけたその子の輝きポイントをたくさん伝える。
そうすることで、保護者は安心感を得、さらにあなたへ信頼を寄せることになるでしょう。
保護者からの信頼は、子どもからの信頼となって、相乗効果であなたに返ってきます。
どうか、「宿題忘れがひどい」「授業中集中できていない」などの課題ばかりではなく、その子の頑張ってきたこと、キラッと光っていたことに意識を向けてお話をしてみてください。
本授業を最後までご覧いただき、本当にありがとうございます!!
現場には、「課題を伝えて保護者にも大変さをわかってもらわなければいけない!」といった考えを持っている先生も少なくはありません。
でも、そんな意識で個人懇談に臨むと、あなたがその子へマイナスな感情を抱いていることが伝わり、保護者は不信感を抱くでしょう。
保護者と先生は、
子どもの成長を願う
という共通の思いを持っているはずです。
共に協力しながら子どもと関わっていくことが何より大切です。
繰り返しますが、個人懇談では保護者に安心感のプレゼント、そして笑顔をたくさんプレゼントする時間にしてくださいね。
皆さんのクラスが温かい素敵なクラスになることを願っております。
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正しい知識と考え方を身につけた上で、どんどん行動、どんどん実践していきましょう。
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