✅先生の悩み
・もうすぐ新学期を迎えるけど、4月から何となく不安・・・ ・4月からの学級経営がうまくいくか不安・・・ ・「春休みにできる具体的な仕事術」を知りたい
今回の授業では、このような先生方の不安を少しでも払拭したいと考えます。
✅本授業の内容
1時間目:春休みに学校行事を見通しておくメリット6選 ①学校行事は学級経営充実のための栄養剤 ②学校行事の準備に追われることがなくなる ③1学期間、定時に帰りやすくなる ④先生の心と体の負担軽減 ⑤心に余裕を持って子どもたちと関われる ⑥結果的に学級経営が安定する 2時間目:具体的な学校行事の準備方法5ステップ ①1学期にある行事をざっと見通す ②それぞれの行事において、やらなければならないことをリストアップ ③いつまでに何をするか決めておく ④誰とどのように分担をすれば効果的か考える ⑤4・5月の行事に向けて具体的な準備をする
以上の内容で授業を行います。
・小学校教諭として11年間勤務
・専門分野:学級経営
・2年目までは仕事の仕方が掴めず、帰る時間は平均20時超え
・仕事効率化に向けて行動し続け、定時で帰る仕事術を編み出す。
3学期も終わりに近づくと、早くも来年度担任する学年などがある程度わかり、ドキドキしますよね。
特に、初任者の先生や、異動される先生、また担任する学年が来年度初めての先生。
不安は大きいことと思います。
私自身も、2年目で初めて6年生を担任することが決まったとき、不安で夜も眠れず、体調を崩したことがあります。
本授業を通して、春休みにできる準備をしっかりとして、できる限り先生方の不安が小さくなることを願っております。
それでは、早速始めましょう!!気をつけ。礼!
1時間目:春休みに学校行事を見通しておくメリット6選
①学校行事は学級経営充実のための栄養剤
学校行事は、学級経営充実のために不可欠なものです。
まず、「学級経営に対する考え方の軸」を持ち、しっかりと「こういうクラスを子どもたちと創りたい!」という理想を具体的に描く。
このような土台を整えたら、それぞれの学校行事を通して、クラスの子どもたちと、どのような力を育んでいけばいいかが見えてきます。
「学級経営に対する考え方の軸」を改めて整えておきたい、という先生は、ぜひこちらの授業をご参照ください。
» https://classmanagement.tech/class_management_good_teacher/
私の11年間で培った学級経営の経験から、考え抜いてまとめたものです。
2時間目では、学校行事を学級経営に生かすために、春休みにしておく具体的な準備とその方法を取り上げます。
また、本授業は、「春休みの仕事術」シリーズのうちの1つです。
「春休みの仕事術」学級経営編と、教材研究編は過去の授業をご参照ください。
» https://classmanagement.tech/work_in_spring_vacation/
» https://classmanagement.tech/work_in_spring_classmanagement/
「春休みの仕事術」で得られる以下②〜⑥のメリットも、他のシリーズと共通するものがありますので、過去の授業をすでに受けられた方は、本授業の2時間目までワープしてください。
②学校行事の準備に追われることがなくなる
春休みに教材研究を済ませておくのですから、「明日の授業どうしよう」という毎日の悩みが一切なくなります。
そして、1学期間の学校行事ごとの全体像を把握しているので、今こういう力が大切だと子どもたちに伝えておこう」などと、見通しを持った指導も可能になります。
毎日学校行事の準備に追われる日々から解放され、さらには見通しをもった指導で子どもたちの学力向上も図れます。
③1学期間、定時に帰りやすくなる
教材研究が済んでいるので、放課後にしなくてはならないことは限られてきます。
子どもたちや保護者に向けて、学級通信を書いてもいいし、クラスの1日の様子を振り返ってもいい。
自分で、どのように時間を使うか、という裁量権を手に入れられるのも大きなメリットです。
④先生の心と体の負担軽減
学校行事の見通しがもてており、ある程度分担することも決めておけば、ほぼ定時に帰れる日々を手に入れることで、先生の心と体はとても楽になります。
学級経営の充実のためには、先生が元気で毎日楽しく過ごせることが一番です。
⑤心に余裕を持って子どもたちと関われる
先生の心と体が健康だと、余裕を持って子どもたちと関わることができます。
どうしても余裕がないと、感情的に指導をしてしまったり、後から反省する対応をしてしまうことがあります。
まさに私もそうでした。
学級経営における考え方の軸をはっきりともち、子どもと余裕を持って関わる。
特に4、5月は、そんな時間が学級経営には不可欠です。
⑥結果的に学級経営が安定する
これまでお伝えしてきた通り、教材研究を春休みに全て済ませておくことで、先生の心と体の負担が軽減され、学級経営のスタートとなる4、5月にスタートダッシュを決めることを可能にします。
そして結果として、1年間の学級経営が安定する。
春休みに学校行事の準備を済ませておくことは、実は1年間の学級経営を左右するといっても過言ではないのです。
2時間目:具体的な学校行事の準備方法5ステップ
①1学期にある行事をざっと見通す
具体的に1学期にある行事をリストアップしてみましょう。
ぜひ、本授業を受けてくれている皆さんも、職場の年間行事を見ながらピックアップしてみてください。
自分の学年が関わる行事、校務分掌(決まってからでO K)として関わる行事、全て書き出しましょう。
私が勤めていた学校の1学期の主な行事を例に挙げてみます。
・授業参観&学級懇談会 ・遠足、校外学習 ・家庭訪問 ・1年生を迎える会 ・個別懇談 ・臨海学習
学校によったら、1学期に運動会や修学旅行を行う学校もあるでしょう。
②それぞれの行事において、「やらなければならないこと」をリストアップ
次に、それぞれの行事において、自分がやらなければならないことを箇条書きでまとめます。
この時、役割として「やらなければならないこと」と、「学級経営を充実させる」という観点で「やりたいこと」の両方を挙げておくと良いです。
「やらなければならないこと」を効率的にこなし、あとは学級経営を充実させるために「やりたいこと」に注力できるようにするためです。
「1年生を迎える会」を例に挙げてみましょう。
あなたは6年生担任で、特別活動部主任(児童会行事の主任)の立場だとします。
<役割としてやらなければならないこと>
・提案文章の作成 ・縦割り班の編成 ・1年生へ全校で歌う歌を教えに行く日程調整
<「学級経営を充実させる」ためにやりたいこと>
・最高学年としての自覚を持てるよう、準備段階から1年生との関わりを増やす。 ・迎える会で何をプレゼントするか自分たちで考えさせたい。 ・縦割り班の顔合わせで、班長が自信を持って司会・進行ができるよう早めに準備を始めよう。
などです。
学級経営充実のに向けて「やりたいこと」にフルコミットするために、「やらなければならないこと」は効率よく、周りの先生方と協力して行っていくことが大切です。
③いつまでに何をするか決めておく
やるべきことが明確になれば、具体的にいつまでに何をするかを決めておきます。
ただ、4月の職員会議で提案しないといけないものは、春休み中に準備を済ませておくことをおすすめします。
4・5月は上でもお伝えした通り、大きな環境変化の中、心身ともに負担が大きくなるからです。
上のやることリストに、それぞれのことをいつするかを決めて、追記していきます。
<役割としてやらなければならないこと>
・提案文章の作成→春休み中 ・縦割り班の編成→春休み中 ・1年生へ全校で歌う歌を教えに行く日程調整→春休み中
まず他の先生方に迷惑をかけないためにも、「やらなければならないこと」は1番に終わらせる計画を立てましょう。
そこから、自分の学級経営に注力します。
<「学級経営を充実させる」ためにやりたいこと>
・最高学年としての自覚を持てるよう、準備段階から1年生との関わりを増やす。 →2週目から休み時間一緒に遊ぶ中で、「遊び方」を教えてあげられるようにしよう →2週目から、給食準備、片付けの補助、掃除補助を開始できるようにしよう ・迎える会で何をプレゼントするか自分たちで考えさせたい。 →クラス会議(学級会)を4月2週目から始めよう。 ・縦割り班の顔合わせで、班長が自信を持って司会・進行ができるよう早めに準備を始めよう。 →迎える会2週間前から、火曜日と木曜の朝学習に練習する時間を確保しよう
私の学級経営の理想は、「自分たちのクラスは自分たちで創る!」という意識を持った
「自治力のあるクラス」です。
私は、その視点から、上記のような取り組みをデザインしてみました。
あなたの理想とするクラス像を元に、ここはご自由にアレンジできるところです。
理想のクラス像を目指して、どのような活動を仕組んでいくか考えると、楽しくワクワクしながら準備を行えますよ🌟
④誰とどのように分担をすれば効果的か考える
「役割としてやらなければならないこと」、「やりたいこと」共に、周りの先生方との協力が不可欠です。
そして、私たちもそうであるように、先生によって得意分野があります。
その得意分野を把握して、それぞれが得意な分野を担当できるように心がけます。
そうすることで、私たち自身も、その先生方の得意な分野を側で学ばせてもらい、自身の成長にも繋がるから一石二鳥です。
⑤4・5月の行事に向けて具体的な準備をする
ここからは、上で「春休み中にやる!」と決めたことをとにかく手をつけて終わらせていきます。
もちろん他の先生方とも協力しながらです。
4・5月は、いざ学級開きが始まると、超多忙な日々が始まります。
新たな学年、新たな子どもたちとの出会いなど、環境の変化に対応するには想像以上のストレスが心身ともにかかってくるからです。
学級経営における子どもたちとの関係づくり、日々の授業準備、保護者対応など盛りだくさんです。
そこに学校行事の準備が入ってくると、私たちの帰る時間は20時、21時となってしまいます。
そんな未来の自分を救うためにも、春休みにできる準備は済ませておくことがとても大切なのです。
春休みに学校行事の見通しを持ち、忙しい1学期を少しでも心軽く過ごせるようにして欲しいなと思います!
この充実した日々を皆さんと共有したくて、本授業を行いました。
一人でも多くの先生の助けとなれることを願っております。
本記事を最後まで読んでくださり、本当にありがとうございます!!
読んできださったあなた、そしてあなたの目の前の子どもたちが、笑顔で溢れる毎日を送れることを心から願っております。
1人では辛くなることも多いでしょう。
そんな時はまたここに帰ってきてください。
いつでも相談に乗りますよ。
先生自身、そしてクラスの子どもたちが、笑顔で毎日を送れることを願って。
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