✅このような悩みをお持ちではないですか?
・学級経営で大切なことは?
・学級崩壊しない方法を知りたい
学級経営をしていると、うまくいく学級と、うまくいかない学級が出てくる。
私も、実際に子どもとの関係が上手くいかず悩んだ時もありました。
その経験や、これまで学級経営に苦しんでいる先生を見てきて、私なりに
「これをやると学級崩壊する」
ということをまとめました。
学級経営が絶対上手くいく!という方法は先生たちにによって異なる部分もありますが、
「これをやると絶対失敗する」
という方法はどの先生にも共通するものがあります。
なかなか、自分では普段気付かない視点もあると思いますので、ご自身の学級経営を振り返るという視点でぜひ参考になさってください!
少し暗くなりがちな内容なので、笑顔で読んでくださいね☺️笑
それでは、後半の5つを紹介していきます!
前半の授業はこちら
✅本授業の内容
1、「学級経営の軸」がない
2、子どものニーズに応えていない
3、子どもの思いを聞かない
4、根拠のない指導をする
5、叱られている理由を伝えられていない
6、指導が細かい
7、叱れない
8、子どもの嘘を見抜けない
9、職員室で毎日子どもの悪口をいう
10、身だしなみが汚い
以上のような内容で授業をお届けします。
✅筆者のプロフィール
・小学校教諭として11年間勤務
・得意分野は?と聞かれたら「学級経営」と即答
・学級経営学会所属
・学級経営における様々な失敗を乗り越えてきた経験を持つ
・11年間学級崩壊数「0」
小学校で学級崩壊する原因10選【後半】
6、指導が細かい
学級がうまくいかない先生のクラスを見ていると、とにかく指示が細かいことが挙げられます。
もう少し噛み砕いていうなら、「指導が細かすぎる」のです。
なぜ指導が細かすぎると、学級経営がうまくいかないかというと、
「子どもを信頼できない」という思いが根本にあるから
です。
つまり、あらゆる場面で子どもに任せることができないのです。
例えば、授業中。
・お腹と机の間は握り拳1つ分あけましょう。
・発言するときには、短く「はい」と言ってたちましょう。
・椅子を机に入れてから発言しましょう。
など、とにかく細かな指示が多いのです。
一見すると、きめ細やかな指導ができているようにも見えます。
確かに、子どもたちが落ち着いて学習に取り組んだり、居心地の良い空間を作り上げるために一定の指導は必要でしょう。
しかし、それ以上に子どもたちを信頼した上で学級経営を行うことが何より重要です。
日々、細かくあれこれ言われているうちに、子どもたちも
「先生、僕たちのことが信用できないんだな」
「もう少し任せてくれたらいいのに」
という不満を募らせていきます。
そして、それが積もり積もって沸点に達したとき、学級が崩れるのです。
では、どうすればいいか。
あなたが目指す理想の学級はどのような学級ですか?
言語化できていますか?
しっかりと理想とする学級像を「学級経営の軸」として言語化しておけば、日々のあらゆる指導がそこに結びつきます。
私の「学級経営の軸」は「自治力のあるクラス」でした。
つまり、私に言われて動くのではなく、私がいようといまいと、自分たちで考えて行動できるクラスになってほしいと願っていました。
だから、私が指導するときは、
「自分たちで考えて行動できていないとき」
この1点です。
そうすると、先程のような授業中の細かい指導も必要ありません。
もし必要な場面が出てくれば、子どもたちに自分たちで話し合ってどう解決するかを委ねます。
細かすぎる指示をたくさん出すのではなく、「学級経営の軸」に基づいて子どもたちとどうすれば良いかを日々話し合いながら学級経営を行うことが大切です。
7、叱れない
叱れない教師は、いざというとき、子どもを守ることができません。
「叱れない」と言っている教師の多くの理由が
「反発されたくない」
「反抗されるのが怖い」
といった自分の保身のためだからです。
少し厳しい言い方で、すみません・・・でも事実です。
教師は、いじめが起きたら、徹底的に指導する必要があります。
いじめているのが、反抗的な子であろうとなかろうとです。
いざというときに、子どもに迎合して叱れない先生の学級は崩れます。
「怒れない人はバカ、怒らない人は利口」
という言葉があります。
これは私のバイブルの1冊、デール・カーネギーの「道は開ける」の言葉です。
楽天:道は開ける新装版 [ デール・カーネギー ]
Amazon:道は開ける 新装版
これは、学級経営に置き換えると
「叱れない人はバカ、叱らない人は利口」
と言い換えることができます。
その場に応じて、叱ったり、叱らなかったりを子どものために使い分けられることが大切ですね。
8、子どもの嘘を見抜けない
学級経営において、子どもを信じることはとても大切です。
しかし、それと同時に、
「子どもは嘘をつくものだ」
ということも念頭に置いておかなければなりません。
「叱られる!!」
という場面では、ほぼ嘘をつくと思っていてちょうどいいくらいです。
もし、指導すべき場面で、子どもがやったのに「やっていない」といい、そのまま指導を済ませてしまうと、一気に学級は崩れ始めます。
周りの子たちは、その子がやったかやってないかを知っていますし、それを見抜けない先生を信頼しようとは思わないからです。
私も、これまで子どもたちの様々な嘘と戦ってきました。
そして、見抜いてきました。
信じてあげたいけれど、どうしても話と状況が噛み合わない時があります。
そんなときは、子どもが何を言おうか考えている時の目線に着目します。
もし右上を見上げていたら「嘘を考えている」
という心理学を応用します。
必ずしも、これが当てはまるわけではありませんが、小学生の子どもは多くの場合、嘘をついている時右上を見上げます。
私の経験上ほぼ100%です笑
それだけで決めつけるのは危険ですが、真実を明らかにする糸口になりますので、ぜひ活用してみてください。
9、職員室で毎日子どもの悪口をいう
あなたの職場に、職員室で毎日のように子どもの悪口を言っている先生はいませんか?
あなたはいかがでしょうか?
職員室で毎日子どもの悪口を言っている先生のクラスは、高確率で学級崩壊します。
崩壊しなくても、雰囲気が悪くなったり、先生との関係が悪くなったりします。
なぜなら、普段からこのようなことを言葉にしてしまう先生は、必ずその心の根本部分が日々の細かな言葉がけなどにも反映されるからです。
そして、子どもたちからも悪口を言われるようになってしまいます。
確かに、1年間という長期間、学級経営を行っていれば、愚痴を言いたくなることもあるでしょう。
私もありました。
しかし、たまに愚痴をこぼすのと、毎日のように子どもの悪口をいうのは少し性質が異なります。
クラスの子のことを心から好きでいるなら、毎日悪口は出てこないはずです。
もし、職員室での放課後の会話が、子どもたちの悪口大会になっているなら要注意です。
10、身だしなみが汚い
最後は、「身だしなみ」についてです。
見た目が不潔な先生は、特に多感な高学年の女子を中心に嫌われてしまう傾向が強いからです。
これは皆さんも、感覚的にわかるのではないでしょうか。
女優や俳優さんのように、おしゃれに決めておく必要はありません。
私も、高学年を担任することが多かったですが、決しておしゃれな格好をして通勤していたわけではありません。
子どもたちと休み時間遊びたかったので、基本上下ジャージでした。
「毎日ジャージやな!」
といじられることもありましたが、高学年の女子との関係作りは得意でした。
身だしなみが汚いというのは、フケがついていたり、鼻毛がこんにちはしていたりするなど、大人から見てもちょっとどうかな、と思うレベルという認識で構いません。
最低限は、気をつけましょう、ということです。
もちろん、おしゃれが得意な先生はおしゃれにこだわることも武器の1つになり得ます。
これはメラビアンの法則でも有名です。
引用:https://www.kaonavi.jp/dictionary/melabians-law/
人は、まず視覚情報で人を55%判断し、あとは声などの聴覚情報で人を38%判断されると言われています。
ただ、これは見た目と声が最重要!というわけではなく、その人の内面を受け入れるために、視覚、聴覚情報が入口となる、ということです。
つまり、見た目が不潔、声が苦手、というところでつまづくと、その先にある内面を受けれづらくなる、ということです。
あなたの人柄を通じて子どもたちと関係を築いていく上で、見た目でつまづかないよう、最低限の配慮は行いましょう。
本授業を最後までご覧いただき、本当にありがとうございます!!
学級経営は常に学級崩壊と背中合わせです。
でも、これはやらない方がいい、ということを避けて、子どもたちと話し合いながら日々過ごしていると、そんなに困ることもありません。
しかし、無意識で、何となく学級経営をしているとここで紹介したような、失敗を重ねてしまうことに繋がります。
正しい知識と考え方を身につけた上で、どんどん行動、どんどん実践していきましょう。
コメント