✅このような悩みをお持ちではないですか?
・現状、関係がうまくいっていない子どもがいる
・1学期から学級経営があまりうまくいっておらず、雰囲気もよくない
2学期は学級崩壊が最も起こりやすい時期であると言われています。
2学期は行事がたくさんあり、多くの場面で子どもたちの関係性が試されるからです。
子どもたち同士の関わりが増える分、当然摩擦も生まれやすくなります。
そこで良い関係性が築けていないとうまく解決ができず、不満が溜まっていき、いずれ爆発します。
本授業では、このような状況を防ぐため、まずはあなたのクラスの現状を俯瞰する方法を3つお伝えします。
本授業を通して、あなたの2学期以降の学級経営に役立ててもらえたら、という思いを込めて本授業をお届けします。
✅本授業の内容
1時間目:全ての子のいいところを、〇〇個挙げられるか
2時間目:あなたがいない時に子たちは〇〇か
3時間目:日常的に〇〇が飛び交っていないか
以上のような内容で授業をお届けします。
✅筆者のプロフィール
・小学校教諭として11年間勤務
・得意分野は?と聞かれたら「学級経営」と即答
・日本学級経営学会所属
・学級経営の軸は「自治力のあるクラス」
・短所ではなく長所に目を向けることを大切にする
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この本に限らず、赤坂先生の本はアドラー心理学に基づいているため、私は全巻読破しています。
学級経営を学ぶ、全ての先生におすすめ!
1時間目:全ての子のいいところを、〇〇個挙げられるか
まず、あなたはクラスの1人1人全員のいいところを「10個」書き出してみましょう。
今、あなたが1人1人のことをどう捉えているかを客観的に俯瞰することができるからです。
実際やってみると、10個スラスラ書き出せる子、2〜3個しか浮かばない子が出てくるはずです。
これをもう少し深掘りすると、
10個スラスラ書き出せる子→あなたが普段から肯定的に見ている子
2〜3個しか浮かばない子→あなたが普段から否定的に見ている子
であることが多いです。
すると、その認識の違いは直接子どもへの関わり方に直結します。
子どもは全員「注目を集めたい」「居場所が欲しい」という欲求を持っています。
もしあなたが、1人1人全員のいいところに目を向け、肯定的に関わり続ければ、子どもの欲求が満たされ、学級経営が安定します。
確かに、これだけすれば必ず学級経営が安定する、というものではないでしょう。
しかし、肯定的に全ての子を見る、という視点は学級経営の根本の部分としてとても重要です。
1日で全員を挙げるのは時間的にも難しいかもしれません。
私は1日に2〜3人と決めて定期的に取り組んでいました。
まずはここで一度読むのを止めて、2〜3人分の10個いいところを書き出してみましょう。
2時間目:あなたがいない時に子たちは〇〇か
次は、「あなたがいない時に子どもたちは自分で考えて動けているか」を振り返りましょう。
教師がいない時の姿が、子どもたちの今の実力だからです。
私の「学級経営の軸」は「自治力のあるクラス」でした。
自分たちのクラスは自分たちで創る
これは日常的に子どもたちに伝えてきたことです。
例えば、私の前任校では、毎朝、職員朝礼がありました。
すると、日によっては1時間目の時間を過ぎて教室に向かうこともあります。
そこで、教室に入った時に子どもたちがどのような行動をしているかを見とります。
慌てて席についたり、後ろを向いて私語をしていた子が慌てて前を向く。
こんな様子が見られれば、子どもは今何をすべきかを考えられていません。
教師がいないから、遊んでてもいいや♪
意識としてはこんな感じでしょう。
私は、このような姿が見られれば必ず全員で話し合わせていました。
代表委員を前に出し、「1時間目のチャイムが鳴ったら、どうすればよかったか」を振り返り、今後どうしていくかを全体の場で考えさせ、意見を出させます。
良くなかったことと、次にやることが決まれば話し合いは終わりです。
次に同じシチュエーションで、話し合ったことを全員が行動に移せたかをまた振り返ります。
もし、成長が見られれば、大いに価値づけて、みんなで成長を共有しましょう。
教師がいない時に子どもたちが、自分で考えて行動できるかどうかはいじめ問題を防ぐことにもつながります。
自分で今何をすべきかを考えて行動できるクラスは、いじめの兆候がみられた時に、自分たちでその芽を摘もうとします。
つまり、いじめを子どもたちが未然に防ぎます。
これは結果として、教室が子どもたち全員にとって居心地がいい場所として守り続けることになります。
確かに、自分で考えて行動することは簡単なことではありません。
しかし、日常意識することで、少しずつできるようになってきます。
そして、その積み重ねが自分たちのクラスの問題を自ら発見し、解決する、という自治力の向上に繋がります。
3時間目:日常的に〇〇が飛び交っていないか
3つ目は、「日常的にマイナス言葉が飛び交っていないか」を振り返りましょう。
マイナス言葉が飛び交うのが当たり前になっていると、クラスの雰囲気が悪化していくからです。
特に2学期は行事が多く、みんなで協力したり団結したりする場面が多いです。
そこでマイナス言葉が全体の場で発せられると、一気にクラスのモチベーションは下がります。
言葉には人を元気にしたり、傷つけたり、さらには雰囲気を良くしたり、悪くしたり、といった力があります。
少しでも、マイナス言葉が飛び交う状況があるなら、2学期の開始時に、一度「言葉」についてじっくりと考える時間を取ることを強くオススメします。
言葉の指導について、詳しくはこちらの授業をご覧ください。
また、動画で視聴したい方はこちら♪
本授業を最後までご覧いただき、本当にありがとうございます!!
本授業の内容をまとめます。
1:全ての子のいいところを、10個挙げられるか
2:あなたがいない時に子たちは自分で考えて行動できているか
3:日常的にマイナスが飛び交っていないか
この3つをまずはご自身のクラスに当てはめて考えてみてください。
今回のように、目的論で物事を捉えると、本質的に解決する方向へ思考を働かせることができます。
そして、行動に移してみてください。
特に、1つ目の子どものいいところを10個あげるというワークは、今すぐに始められますし、本当に効果が高い実践の一つです。
今回の授業が少しでもあなたの心の支えになれたら嬉しいです。
今回の授業が皆さんの学級経営の少しでも役に立てることを願っております。
今後も、日本中の先生たちと繋がれる様々な情報をお届けしますので、
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正しい知識と考え方を身につけた上で、どんどん行動、どんどん実践していきましょう。
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